二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man 真赤な薔薇 ( No.26 )
- 日時: 2012/05/30 19:59
- 名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)
第3話 マテールの亡霊
室長室へ向かうと、兄ちゃんは、完全に寝入ってしまっている。
「お〜い。兄ちゃん? 任務って何すんの? お〜い」
何度呼んでも揺すっても起きる気配がない。
「仕方ない。スマイル。あれ、やってくれ。」
「……あぁ! 魔法の言葉ね。」
僕は、兄ちゃんの耳元でそっと囁く。
「お〜い兄ちゃん。リナリー姉ちゃんが、結婚するってぇ〜」
すると、急に起きあがる。そんなもんで、おでことおでこがぶつかった。
おかげで、少し赤くなる。しかし、兄ちゃんは気にしていない様子だ。
「リナリィィィィイイイイイイイ!!!」
すぐに姉ちゃんに抱きつく。くっそ。少しは、僕の心配もしやがれっ!
「兄ちゃんに黙って結婚なんて絶対許さないんだからなぁ!!」
「悪いな。この方法じゃないと起きねぇんだ。この人。」
リーバー班長が、もやしに説明する。もやしは、かなりひいている様子だ。
姉ちゃんは、下をうつむいて赤面している。
というか、なんだこの扱いの差は。まぁね、姉ちゃんは、優しいし可愛いから納得いくけどね。
でも、同じきょうだいだろう!!
「こっのバカ兄貴!!!」
僕は、後ろから思いっきり拳で兄ちゃんの頭を殴る。
その時、同時に姉ちゃんもファイルで兄ちゃんのでこのあたりを叩いた様で、頭の後ろと前にたんこぶが出来た。
っふ。ざまぁ(笑)(笑)
それから、ようやく本格的に説明は、始まる。と思っていた。
「さて、時間がないので話を聞いたらすぐに3人で出発して欲しい。」
「「こいつと!?」」
2人揃えていうことか。随分、気が合う事で。
「こんな呪われてる奴なんかと」
「のっ!!」
「そうゆうこと。あ、何々? もう仲悪くなっちゃったの?」
まぁそうだろうな。
「「出会った時があれだっから。」」
今度は、僕と姉ちゃんが揃えて言う。
「ぁ…。 我儘は、聞かないよ。」
そういって、やっと本格的に始まる。
時間がないそうなんであらすじを大体聞いて詳しいことは、資料をみろ、との事だ。
まぁいろいろどたんばがあったからな。
話を聞き、地下水路へ移動する。そこで待っているファインダーとともに船で地上までいくのだ。
もやしは、教団服を受け取り、船に乗る。
「いってらっしゃい」
「いってきまぁす!」
「あ、いってきます!!」
そういって、船は動き始める。