二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man 真赤な薔薇 ( No.29 )
- 日時: 2012/08/30 18:18
- 名前: 有栖 (ID: FIlfPBYO)
「もやしぃ〜急げ〜」
小舟がから降りてすぐに走りだす。
いろいろごたごたもあったので列車の時間に間に合うかどうか…。
といってももう駅からは、出発しているだろうけど。
「え!? ちょっと待って!」
「そんな時間はない。」
「すぐに列車が来ます。」
もうちょっとスピードをあげて橋の上までくる。
そこから、飛び降りてその下を通る列車に飛び乗る。
「おし。間に合った。」
僕は、着地成功したがアレンがどうやら失敗したようだ。
列車の一部がへこんでいる。
「あぁあ。これどうすんだよ。教団がいつも支払ってんだよ?」
「す、すみません…。」
「まぁいいや」
優達の方をみると、もうすでに中へと入って行っていた。
僕もすぐに、中にはいる。すると、駅員が迷惑そうな顔で見てくる。
「あの…」
「黒の教団のものです。予約していたはずですが。」
「あ、スミマセン!!」
そうして用意されたのは、個室。
もやしは、初めてだったのでかなり驚いている。その内なれるだろうよ。
「目的地、南イタリア、古代都市マテール…。ターゲット、亡霊。」
兄ちゃんにもらった資料を軽く読んでいく。
簡単な話が、亡霊がイノセンスなんだな。うん。
「亡霊!? なんで亡霊がイノセンスと関係あるんですか?」
優は、無知なもやしに対して鼻で小さく笑う。
「あ! 今、バカにしたでしょ!?」
「してねぇ」
「しました!!」
この2人、仲がいいのか、悪いのかまったく分かんないの。一体どっち?
でもこいつ本当に何も知らないの?
「なぁ、クロス元帥の弟子なんだよな? 何も聞かされてないの?」
「え、えぇ…。」
何やってんだろ。クロス元帥。弟子を作るならもっときちんと育てればいいのに。
そうゆう人だからしょうがないんだけどね。
「いいか、よく聞いとけよ。イノセンスがあるところには、奇怪な現象がおこるんだよ。」
その後、僕の説明はながながと続いた。
「・・・て、いうことだよ。分かった?」
「なんとなく…。」
「…そのうち慣れるよ。」
すると、列車の動きが遅くなる。
「いくぞ、そろそろ目的地だ」
出口へ向かっていく優の後を僕がついていく。その後にもやしがくっついてきた。
目的地について、ファインダーのトマがただいま、現地にいるファインダーと通信を取っている。
が、なかなか繋がらない。
あっちで、何かあったか。もしくわ忙しいのか。
「この冷たい空気…」
もやしの左目が反応する。
「アクマがみえるのですか?」
「はい。詳しくは、アクマに内臓された魂、だけど…。」
「それが、呪われたっていう目?」
「え」
やっぱ、“呪われてる”に反応してる。髪も白いしなぁ。
元々どんな色だったんだろぅか?
「俺は、いっとくぞ。変な感情意識を持つな。戦いに集中しろ。俺はお前がやられそうになっても、任務遂行の邪魔だと思ったら見殺しにする。」
「…嫌な言い方。」
「でも、本当の事だから。誰よりも自分の命の方が大切だから。特に姉ちゃんみたいに強い心もってない僕は」
「お姉さんって、リナリーのことですか?」
あれ? そうか。教えてなかったかぁ。
「そうだよ。」
「まだ連絡はつかないのか。」
「はい…。」
しばらく走っていると、アクマが結構集まってきている場所へたどりつく。
そのアクマ達の真ん中には、結界装置で守られたマテールの亡霊だと思われるものが2体いる。
どっちが亡霊??
「っ!! それじゃぁ、ファインダーの人達は!?」
「・・・貴方達、エクソシストが来るまで守るために。」
「そんな…。」
すると、右奥の方で爆発音。
「!! あの光は!? まだ生きてる!!」
そういって何も考えなしに爆発音がする方向へ走っていく。
「あ、もやし!! どこいくんだよ!!」
「放っておけ。はやくしないと、結界がもたない。」
戦闘初めてだろうと思われるもやしが1人でいくのも心配だったが、イノセンスの回収が先か。
「イノセンス、発動!!」
手首のブレスレットを、茎へと変えて結界装置の周りにいたアクマを茎で捕まえる。
その後、優が、六幻で止めをさした。
「結界装置の解除コードは…」
「あ! 優、まだ生きてる人がいたよ!」
もう力尽きていてすぐに死にそうな状態だ。
「大丈夫? さっそくで悪いけど、解除コードは?」
「エクソシスト…きてくれたんだな。」
「はやく! 君達の死は無駄にしたくはないから。」
「・・・希望を持て…だ。」
「ありがとう。」
そういってすぐにアクマのウィルスのせいで灰と化す。
結界装置の近くにいき、そのコードを入力する。
「…助けにきてくれたの?」
「これか…マテールの亡霊。」
「僕が、男の方持つよ。とりあえず、安全な場所へいこう。」
男の人に手を差し伸べる。優は、女の子を方を背負う。
どこか当てがあるのか知らないが優が、走るのでその後を僕が追いかける。
すると、Lv.2に進化したアクマともやしが戦っている。
あぁ、進化しちゃったんだ。あのアクマ。
「神田!! スマイル!」
「助けねぇぜ。感情で動いたお前が悪いんだ。」
「いいよ。イノセンスが君の元にあるなら安心です。」
そういわれたので、再び走りだす。
「トマ、あいつをみはっとけ。」
「ウォーカー殿を、ですか?」
「アクマの方だ」
「分かりました。」