二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man 真赤な薔薇 ( No.3 )
- 日時: 2012/10/18 17:43
- 名前: 有栖 (ID: FODM/zWG)
第2話 もやし
スマイルside
「こいつ、もやしみたいだね」
「もう! そんなこといわないの」
すぐに、姉ちゃんからファイルで頭を思い切り叩かれる。
これ、すっごく痛いんだよなぁ。姉ちゃんは、今日も長い黒髪をツインテールで縛っている。
いつでもツインテールだよなぁ。いつもどうやってセットしてんのかな?
結構時間かかりそう。
今、僕は司令室でモニターを見ている。
この映像は外にいるこうもりみたいな機械———ゴーレムに繋がっている。
そこに、白髪の少年が映っていた。
からだもひょろっとしてるしもやしっぽかったからもやし。
でも、あの何十メートルもあろうという崖を登りきったんだよなぁ。
何者だよ。こいつ。
「駄目だよ。部外者いれちゃぁ。どうして崖から落とさなかったの?」
室長室から兄ちゃんが出てきて言う。
ちなみに兄ちゃんは、眼鏡かけてベレー帽をよく被っている。一応室長。
「それが部外者っぽくないんすよね。」
この教団の化学班の班長。リーバー班長がモニターを差して言う。
「ほら、ここみて兄さん。」
「あ、ティム連れてんじゃん」
「今気付いたの?」
「うん」
だって今までずっともやしのことばっかみてたし。
あれ? でもティムがいるってことは、クロス元帥の知り合い?
「兄ちゃん。クロス元帥からなんか手紙とか来てないの?」
「ん〜。知らない」
駄目だ。兄ちゃんの記憶は、あてにできない。大変な騒ぎになる前に室長室あさってこよう。
『すみませーん。クロス元帥からの紹介できたアレン・ウォーカーです!』
ふーん。あいつアレンっていうんだ。
クロス元帥から手紙を探しながら話を聞く。まだ元帥からの手紙がきてるかどうか分かんねぇけど。
「門番の身体検査うけて」
『ブゥゥゥ!! こいつアウトォォォォオオオオ! 呪われてやがる!』
はぁ? 元帥の知り合いなのにアクマなの? 変なの。
それともあのティムは、偽物?
「今、神田が向かっているわ」
ん。アレンも終わったなぁ。
手紙を探すのを諦めて、室長室の机に寄りかかると、上から手紙が1枚降ってきた。
それを見てみると、コムイ宛に元帥から手紙が来ている。
気になって内容を読んでみる。
するとそれは、まぎれもない紹介状だ。
「あああぁぁぁああぁぁぁ!!」
「!! どっどうしたんだい? スマイル」
「兄ちゃんあったよ。招待状! 少しは、机の整理しろよ、バカ兄貴!」
すぐに、リーバー班長の通信機を奪う。
「ユウ!! ストップストップ! そいつは敵じゃねぇよ!」
そう騒ぐと、ユウはぎりぎりの場所で六幻をとめる。
よかった、まにあった。どこも怪我してない。
『一体どうゆうことだ。』
「今、元帥から招待状が見つかったから。僕達の仲間だよ。」
「と、いうことだから、歓迎しよう。ウォーカー君。ティムがついてることがなりよりの証拠だよ」
「門番、開門して。」
通信機をリーバー班長に返す。
そういえば、あいつ迎えにいかないと。絶対迷うだろうな。ここひろいし。