二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man 真赤な薔薇 ( No.49 )
- 日時: 2012/07/29 20:37
- 名前: 有栖 (ID: Pib.PIUG)
「…なぁなぁ、お前名前なんていうの?」
「………」
どうして僕が、こいつの世話を…
「なぁなぁなぁ!聞いてる?お前の名前なに?」
「まず、お前から名乗るべきなんじゃないの?」
なんで、僕ばっかに話しかけてくるんだろうか。
アレンだっているだろうに。
「俺?俺か!?俺は、ライルだ。さぁ、お前の名前は?」
「スマイル…」
「ほぉ。スマイル。笑顔か。それ、偽名か?」
「違う。本名だ」
「い〜や、違うね。それは、偽名だ。俺が名づけよう。お前は、マイルだ」
は?まったく予想外の展開に驚きを隠せないでいた。
しかもマイルとか何?スをとっただけじゃねぇか。
「格好悪い」
「スマイルも格好悪いと思うけどな。」
「悪かったな。でも僕はこれが気にってるんだ」
「そっかそうか。そうだよな。所詮、俺がつけた名前なんて嫌いだよなぁ」
お前のことも嫌いなのに。話すだけでも嫌気がさす。
てか、何でこいつ教団服着てないの。
「何、てめぇら見張りさぼってんだ」
ふと声をした方を見るとそこにいつもの顔をした優の姿が。
あ、なんか助かった気がする。
「…つまんね。俺、このパッ「あぁ、だからそれ禁句だから」
なんで学習しないの…。この人疲れる…
「あれ…?どうみても全治3ヶ月の人がなんてここにいるんですか」
アレンが優の相手をする。
「…もうそろそろかな」
そういって、どこかへ去っていこうとするライルの後を追う。
「どこいくんだよ。」
「あぁ?どこでもいいだろ?」
そうだよ、なんでこいつなんかの後を…
「また、迷子になったら困る」
勝手に迷子にさせとけばいいのにどうしてついてきたんだ?
「そうだな。ここらへんでいいか。」
「は?」
こいつは、一体何を考えているのか分かんない。
「俺は、お前に問う。過去の記憶は、あるか?」
「過去の記憶?」
「そうだな。お前が教団に入る前の記憶だ」
教団に入る前の記憶…。
僕はまったく覚えていない。入ってからの記憶しか。
「やっぱり覚えてない…か?」
「……なぜそんな事を問う。なぜさも分かったように話す。」
「っふ。さて、質問を変えよう。お前は、俺の考えてる事が分かるか?」
「人の考えてることなんて分かるはずないだろ」
「だよな。なんでもねぇ。質問は以上だ。戻ろうぜ、歌もなりやんだ」
…僕が、ついてくるのを知って場所を移動したようにしか思えない。
なぜ…。