二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 真赤な薔薇 ( No.59 )
日時: 2012/08/06 16:32
名前: 有栖 (ID: Pib.PIUG)

その後、みんなで教団内の壊れた部分の修復。
だけど兄ちゃんは、手伝ってくれない。
なんか、またどっか一人でいっちゃった…。
いつもそうだけど、いい加減にして欲しい…。
アレンの部屋も壊れちゃったらしいし。
「スマイル、こっち手伝ってくれるか?」
「あぁ、うん。今いくよ」
まだ朝ご飯食べてないし。
すごく腹減った…。それにしてもアレン大丈夫かな。
そういえば、あのコムリンどこにいったんだろ。
あれから堕ちた所みにいったけど部品がどこにもないし。
兄ちゃん以外の誰かが片づけてくれたと願うしかない…。
「もー!何で料理長のアタシが大工しなきゃなんないのよ!」
「人手が足んないんスよ」
「あんた達、朝ご飯抜きだからね!!」
「「「「えぇ。」」」」
「それわないよ、ジュリーさん。今まで早2年間も迷子ってたのにおいしいジュリーの料理が食えない何て。これは何の罰ゲーム?」
迷うお前が悪いと思うのだが。
でも朝ご飯抜きはきついな。
せめて兄ちゃんだけがいいのに、なぜ僕達まで…。
「おーアレン、目が覚めたか」
「一体夜に何があったのアレンちゃん。もー城内ボロボロよ」
「アレン、お前の部屋壊れてた」
「ええ」
「おかえり アレン」
お、思ってたより元気そう。なんだ、全然平気じゃん。
心配して損した。
「お前ら!さっさと修理終わらせちまうぞ」
「「「「おぉ!」」」」


ライルside

みんなが修理してる中そっと抜け出してコムイの所へと向かう。
姉ちゃん、ねぇ?
本当に記憶がぶっとんでんだな。あいつ。
守ってやれなかった俺も悪いが。
コムイ、確かヘブラスカのところ向かったよな。

おぉ、いたいた。
「コムイ、話があるんだ。」
アレンも一緒か。
「ん。あー。分かった。今から行くよ。アレン君、イノセンスをヘブ君に渡したら室長室、来てくれる?新しい任務。入ってるから」
「あ、ハイ!!」

そして室長室。
「うわぁ。すっげ。前来た時よりちらかってんじゃん。はやく資料片付けちまえばいいのに。」
「えぇ。ライル君もそんな事いうの?」
机の上に山積みになっている大量の資料。
こいつも大変だな。コムリンとかより先に仕事すませばいいのに。
とりあえず、ソファの上にものってる資料をばっとどかしてそこに座ってから話を進める。
「ライル君、話っていうのはレイル君の事だよね」
さすがだな。
「あぁ。今回の任務で、久しぶりにあいつの顔を見た」
「どうだった?」
「ひどかったよ。俺の顔をみるなりひどい顔しやがって。昔と一緒の顔してた。昔も俺にむけてあんな顔してたからもしかしたら覚えてるかもって思ったんだ」
なのに、あいつは…。
「でも、覚えてなかったんだね」
「まったく。本当の血族のくせしてしかも双子のくせしてまったく心が繋がってねぇ。これじゃ、一方的に繋げてるって感じだよ」
昔は、まだ繋がってた。シンクロしてたんだけどなぁ。
「……それもあの事件のせい?」
「そうだろうな。今でも後悔してる。」
はぁ、なんであんときあんな事したんだろうな。
「自分を責めたらいけないよ。君は、スマイルのよき理解者なんだから」
「スマイルは、お前かリナリーだろ。俺は、レイルの理解者だ。今のあいつはレイルじゃない。スマイルだ。」
俺は、まだ部外者。
今のあいつは、俺は部外者だから。
「それだけだ。」
「………あ。そうだ。ライル君。」
「何?」
「教団服、どうしたの?」
そういえば、違和感まったくないから忘れてた。
「捨てた」
「どうしていつもいつもライル君は、任務先で教団服をいちいち捨てちゃうの!!はい、コレ」
あ、これ俺の教団服じゃん
「どっから」
「君についていったファインダーの人が拾ってくれたの。まったく。もう捨てないで、お願いだから」
「えぇ。」
「ライル君、君ねぇ・・・」
「何?」
とりあえず教団服を受け取る。
「あ、あの〜・・・」
後ろから声がして振り返るとそこに、アレンの姿が。
「いつからそこに?」
「えっと“捨てた”から…」
「そっかそっか。分かった、ならいいや。」
ふっとコムイの方へ振り返り耳打ち。
「あのことは絶対誰にも話すんじゃねぇぞ。もちろんブックマンにも…だ」
そういい残し室長室を後にした。
「あ、ライル君!リナリーとスマイルもついでに呼んで来てね〜」
めんどくせぇ奴。
最初からアレンに頼んどけばいいものの。
まぁいいや。呼んでこよう。