二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man 真赤な薔薇 ( No.75 )
日時: 2012/08/21 18:59
名前: 有栖 (ID: Pib.PIUG)

>>72の続きです☆

「アクマが退いた?」
「えぇ…」
姉ちゃんの応急処置を受けながらアレンと姉ちゃんの会話を聞く。
「ちょっと様子が変でした。僕達の事殺す気まんまんだったのに。一応このあたりは見回りましたけど」
「でもよかった。あのLv.2を2人だけだったらアレン君はまだ新人だしまだ危険だもの」
一体は、倒せたけど。
でもあのまま戦闘が続けば確かに危なかったな…
「よし」
「ありがとう」
一通り処置が終わって教団服を上から着る。
うん、痛くない。
ちょっと破れちゃった所は、姉ちゃんが縫ってくれてあまり目立たないし。
でも後でまた兄ちゃんから貰おう。
「で、ミランダさんは何してんの?」
振り子時計の前で掃除をしながら震えている。
「アクマと私達の事を話したらずっとあそこで動かなくなっちゃったの」
「私、ほんとに何も知らないのよ…この街が勝手におかしくなったの。何で私が狙われなくちゃいけないの…」
それはそうだろうな。
この奇怪現象を分かっている、という事をぬかせば普通の一般人だし。
「私が何したってゆうのよ〜もう嫌。もう何もかもイヤぁぁ〜〜」
はぁ。とことんくらい奴。
「ミランダさん‥」
「私は…何も出来ないの!あなた達すごい力もった人達なんでしょ。だったらあなた達が早くこの街を助けてよ」
その言葉に少しイラついた。
“すごい力”
確かにそうかもしれない。
だけど、だからってなんでも他人まかせにするのは駄目だと思う。
自分だって何か出来るはずだ。
「それは、少し違うよミランダさん。すごい力もっているのは貴方も同じだ。この街で一番最初に異変を感じたのはミランダさん。貴方しかいない。それとも、それは“すごい”に入らないんですか?」
少し優しめにいったつもりだ。
「………私が?」
「はい。ですからミランダさんもこの奇怪現象を解くために協力してくれますね?」
僕がいった言葉にアレンが続ける。
そのアレンがいった言葉に少し落ちついたのか震えが止まった。
時計を見るともう12時ちょっと前あたりだ。
もうそろそろ“今日”が終わる。
するとミランダが急に立ち上がり、ベットへ一直線に向かう。
「寝るんですか!?」
「何か…様子が変ね…」
そういわれてみればそうだ。
さっきまであんなにおびえてた人だとは思えない。
「アレンくん!!」