二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第2話 ( No.17 )
日時: 2012/05/30 21:33
名前: 桜咲 紅葉 (ID: uwZWw1uD)

目が覚めるとそこはベッドの上だった
窓の外を見ると、そこには綺麗な青い空が見えていた






第2話 その人は赤い人





「ブルーさんー!」

ぽてぽてとまだ眠たそうな少女が城の中を走る

「あらあら、一国の姫が廊下を走るなんて…はたしないわよイエロー」

通り過ぎた部屋から探していた彼女 — ブルー — が出てくる

「ほわっ!ブ、ブルーさん……その格好どうしたんですか?」

今ブルーは、白いミニのワンピースに黒いハイヒールを履き、青いバラのコサージュと同色のピアスをつけている
彼女がいつも着ているのはミニワンピ風のメイド服(いや、それもどうかと思うが)だが、今日は何故か違う
今日は何かあっただろうか…思い出せない

「もしかして…もしかしなくても忘れてるわね」
「え?何をですか?」

自分がわかっていないことを知っているブルーに、話を聞こうと自分、イエローは彼女に近づく

「はぁ…今日は赤の国で立食パーティでしょ?」
「え……ええええええええ!?」

そ、そうだ!今日は初めて赤の国に行くんだ!
何でこんなに忘れてたんだろう!ボ…私のばかぁ!

「さてイエロー」
「はいぃ!?」

突然の声に思った以上に驚いた

「着替えてきなさあああい!」
「わ、わかりましたああ!」

そのときのブルーの顔は鬼のようだったという










その頃、黄の国護衛部隊では

「よっしゃああああ!赤の国にいけるぜえ!」

一人の少年がありえないくらい喜んでいた

「フェリエンタ隊長、煩い」

その横には遠くから見たら女性に見えなくもない青年がいた
見た目からすると彼の方が年齢は上の様だが、仕事では少年の方が上の様だ

「別にいいだろ?」
「まぁ…赤の国には彼らがいるから」

彼ら
いつも一緒にいる仲間のことだろうか

「それにフェリエンタ隊長は友達に会えますもんね」
「んなわけねーだろ!あいつ一応民間人…じゃないな」
「めんどくさいけど…やる?ゴールア・フェリエンタ隊長?」
「わかってるつーの!ミシェル=ベルフェニア副隊長!」

周りはほのぼのした空気で彼らを見ていたのであった







所変わって赤の国

「何で立食パーティなんて急に…」

茶髪の青年は呆れた顔をしていた

「いーじゃん!暇だったしさ!」

一方黒髪の青年はおおらかで「別にいいよ!」と笑っている

「またこの人は…」
「まぁいつものことだし!」
「何でフィアさんは…」
「シルバーが堅い」

赤髪の少年、シルバーと少年…いや少女と言うべきなのか…、フィアことエルフィアは遠くから二人の会話を見ていた

「レッド様」

いや、二人ではなかった
黒髪の青年にぴったりくっついている少女が一人

「うおぉ!?…なんだ、ショコラかぁ」

レッドと呼ばれた青年は驚きを隠しきれていなかった
そう、彼こそがこの国の王子、レミニア=ドラングーシェ、レッド王子なのである
そしてその横のショコラと少女、彼女はレッド専属のメイドで正式にはショコラ=ガトー=クラシック
彼女についてはまた次回にお話いたそう

「ショコラ、どうした」
「グリーン様もいらっしゃったのですね」

グリーン、その名前がつくのはこの場所に一人だけ
ショコラに問いかけた彼がグリーン、本名はグーラン=リーンシェーン

「堅苦しいからタメ口でいいぞ」
「そうですか?じゃあ…そうさせてもらうね」

先ほどまでに彼女は似ても似つかない言葉遣いであった

「用件はただ一つよ、レッド、パーティの衣装に着替える時間よ」
「げっ!もうそんな時間かよ」
「いってらっしゃい」
「…逃げるなよ」

幼馴染と剣士がきらりと剣を見せたのでちゃんと着替えることにした