二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: NARUTO-夜光伝 ( No.5 )
- 日時: 2013/08/03 00:58
- 名前: 銀春 (ID: 8.dPcW9k)
随分と間が空いてしまいました。
言い訳ですが "部屋で掃除をやっていたら 下書きをゴミと一緒に捨ててしまい 初めからやり直し" と、言う事になり遅れてしまいました(ーー;)
……スミマセンm(_ _)m
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【濡れ衣を背負う一族】
「…どこ?」
気づけば、辺り一面が 真黒に塗り潰された様な場所に居た。まるで、漆黒の闇に飲まれたかのようで 暗く、ゾッとする程の静寂が辺りを支配していた。
しばらくすると、遠くからカサカサと何かの音が耳を通っていく。
「人の…こ‥え…?」
聞こえる声は、次第に大きくなり やがて はっきりと耳に響いた。
『お前らのせいだ』
突然、後ろから モヤのかかった低く木霊す様な声がした。
「誰だ!!」
声につられ振り向くと
そこには、人の陰が浮かび上がった様な黒く半透明な物がゆらゆら と揺れ立っていた。
「‥誰だよ!お前!!」
『何でうちの主人が…』
また、後ろから声がした。
だが
声は 、甲高く何処か女っぽい。
「っ…!!(‥何だよ こいつ等)」
気づけば四方を黒い陰が塞いでいた。
「‥何なんだよ(‥‥睨まれてる?)」
『返せよ‥俺の家族を返せ!!』
『あんた等のせいで、あんた等のせいでうちの子は!』
『お前らが出ていれば、こんな事には…』
「 ......‥‥。(どいつも こいつの好き放題 言いやがって…)」
『この‥鬼子』
『お前のせいで長はっ!!』
『何で、こんな子が産まれたの?』
『邪魔なんだよ』
『ちっ近寄るな‥近寄るな!こ、この鬼子!!』
『鬼子』
『鬼子』
『鬼子』
『鬼子』
『鬼子』
『鬼子』
『鬼子』
『鬼子』
陰は、口々に言う。
「一々うっさいんだよ……」
無意識に拳を強く握り締めた。次第に視界が霞む。
陰は、歪み
声は、不気味に 混じり合う
陰は、口を揃え言う。
”鬼子”と
「‥…だ...‥まれ…………黙れ!黙れ!黙れ!黙れ!!!!」
叫ぶと同時に霞んでいた視界が突然 開けた。寝ぼけてモヤついた頭で何とか、今の状況を整理しようと辺りを見回した。
その時
部屋の外の廊下から障子を開け何か青色の様な者が勢いよくハルに抱きついた。
「んぐっ……だっ誰?」
「おはようございます 主殿!!」
露草色の髪をした 十代後半と思われる青年は、抱きついたまま目を輝かせながらハルに挨拶をした。
「あっ‥あぁ……おっおはよう…(‥誰だ こいつ?)」
ハルが挨拶を返すと少し驚いた表情になり、しばらく ポカンとしていた。
が、次にパァァッと顔が輝いて再度ハルに抱きついた。
「…ぃゃ、それより誰ですか?(本当 誰こいつ?)」
ふと、廊下側から気配がし振り向くと
そこには、墨色の着物を着流した茜色の長髪の二十歳半ば位の男が障子に持たれ掛け ため息をついていた。
「………(うわっ、何か また知らないのが出てきた。)」
「まったく…‥お前は、一体 何をしているんじゃ?シグレよ」
シグレと呼ばれる青年は、ちぇ〜と言いながら渋々ハルから離れた。
「まったく、何のために逆口寄せをしたと思っているんじゃシグレ」
「……(‥逆口寄せ?......ってか、何か ……勝手に話が進んでいる様ないない様な……)」
「へいへい、分かってますよ 話すんでしょ!話す………………………………………………………ったく、口うるせぇ〜年寄りだな‥まったく」
「…おい!(聴こえて無いのか? ……っと、しかし、シグレって 奴 口悪いな~‥まぁ、私も人の事は、言えたもんじゃないが……アレよりは、マシだろうな…………多分)」
「何じゃ?聴こえ なかったんじゃが、もう一度言ってくれんか?」
「おい!(絶対、聴こえてんよな!って言うか ……コレ 絶対、聴てんよな!!)」
「べっつに〜何も言ってませんよ〜」
「…………そうかでは、話を?」
突然の殺気に話をやめハルを見た。
「おい ゴラァ、テメェ等 無視すんじゃねぇよ!クレハ!」
顔は、笑っているが周りのオーラがマジギレ寸前を知らせている。
「んぬっ…すまん、何じゃ?」
「まず……何で人に変化してんの?」
「ふむ、それは のぉ~気分じゃ」
クレハは、そう言いハルの横へ腰を下ろした。
「きっ気分!?…じゃじゃぁ、このシグレってのは、誰?」
そう言いハルは、シグレを見た。
「なっ!主殿、何故 俺の名を知っておられるのですか?」
「えっそれは、さっき……クレハが(あれ?何かさっきとキャラが違うような…いや、元々そんなキャラなのか?)」
ゴホン!!!!!
大きな咳払いでハッと、我に帰りクレハを見た。
「色々、脱線したが 本題に戻るぞ!」
そう言いクレハは、ハルの方へ向き直した。
「主よ ここからは、大事な話じゃ!心して聴け!!」