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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.gray-man 〜刹那の光〜 ( No.44 )
- 日時: 2012/08/08 23:30
- 名前: ブルー (ID: tkwGoBUC)
第十五夜 雪そして暖かい優しさ
「雫さん、まだ検査まで少し時間があるから、少し待っていてください。」
看護師が伝えに来てくれた。
「はーい。」
ふと、窓を見ると・・・
「わぁ・・・雪だ。」
白い雪が空からしんしんと降ってきた。
そして、雫は思った。
(検査が終わったら、外に行こう。)と。
看護師の声が聞こえてきた。
「雫さーん!検査ですよー。」
「今行くよ。」
一時間後・・・
「あー、終わった〜!」
(検査結果・・・、悪化か・・・。)
ドクターから、また新しい薬を処方してもらうことになった。
「ちょっと・・・落ち込むな〜。」
そんなことを考えてたら、あることを思い出した。
「外に行こう・・・。」と。
外へ出ると、雪はかなり積もっていた。
「あれ・・・雫さ〜。」
「あ、雫さん。」
声がする方を見ればアレンとラビがいた。
「ねぇ、さん付けやめてよー。」
アレンに言う。
「え・・・?」
「今度から、さん付け無しで呼んでね。」
アレンは一瞬と戸惑ったように見えたが・・・
「わかりました、雫。」
雫は嬉しそうな顔をしたが、急に地面に座り込んだ。
「やば・・・、咳が・・・、ゲホッ、ゲホッ!」
二人が慌てて私に近づいてきて、心配そうにしていた。
私は安心させようと立とうとしたが・・・
(体に力が・・・入んない。)
「ねぇ、手を貸していただけないかな?」
「いいですよ。」
アレンはそういうと、自分の団服を脱いで、私の肩にかけてくれた。
(紳士さね・・・アレン。)
その様子を見ていたラビがそんな風に思った。
アレンの肩を借りて、何とか立つことができた。
「行きましょう、ラビ。」
ラビに呼びかけたアレンと雫は病院の中へ入って行った。
(ありがとう・・・アレン。)
雫は心でお礼を述べた。
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