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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.gray-man 〜刹那の光〜 ( No.51 )
- 日時: 2012/11/07 15:08
- 名前: ブルー (ID: tkwGoBUC)
第二十夜 千年樹の秘密基地
「雫、ちょっと目を閉じてろ。」
一樹兄さんの声を最後に私は目を瞑った。
「雪槍・・・。」
目を瞑っていた私が暗闇で感じたもの・・・それは、冷気・・・。
「ガハァ‼」
一樹兄さんが血を吐いた。
「一樹兄さん‼」
私が目を開けると血を口から吐いている一樹兄さんの姿が見えた。
周りを見ると仮面を付けた、人間が倒れていた。
まるで、凍え死んでいるように。
「雫・・・。」
その言葉を最後に一樹兄さんは倒れた。
雫は一樹兄さんを担ぐことは出来ないので、引っ張っていった。
森の奥深くへ。
「ハァ、ハァ・・・、着いた・・・。」
雫の目の前には、大きな千年樹があり、その下にワラがたくさん積まれていた、正確に言うと、技と積まれているように・・・。
雫は積まれているワラを丁寧にどかすと人が入れそうな穴があり、階段があった。
雫は先に、一樹兄さんを中に入れ、雫は後に入り、入り口の穴を丁寧に戻した。
「一樹兄さん・・・、あとちょっとだよ・・・。」
階段なので、さすがに引っ張るのをやめて一樹兄さんを小さな体で支え下へ下へと進んだ。
そして・・・ようやく・・・。
「着いた・・・。」
そこには、人が生活ができるような空間があった。
雫は、一樹兄さんを緑色のもふもふのベットに寝かせ、ずっと病院にいたから、いた時に得た、知識で簡単な処置をした。
最後に、一樹兄さんの横にナースの格好をしたピンク色のウサギの人形を置いた。
「ナース・ラブラ、一樹兄さんの近くにいて。」
人形の名前はナース・ラブラというらしい。
そしてここは、雫の秘密基地だ。
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