二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.gray-man 〜刹那の光〜 ( No.54 )
日時: 2012/11/07 15:12
名前: ブルー (ID: tkwGoBUC)

第二十ニ夜   一言が・・・


〜雫目線〜


一樹兄さんが怪我をして、私の元へ来てくれた。
嬉しかった・・・一人きりという実感がなくなるから。
けど・・・一樹兄さんは追われていると言っていた。

なんで?どうして?

そんな、言葉が頭の中をぐるぐると回った。
一樹兄さんを秘密基地に連れて行った。
あそこは、もとは『ロブ』というお爺さんが住んでいたが、ある日、森を歩いていた私に、「ここを使ってくれ。」と言われた。
そして、今はとても私はロブお爺さんに感謝している。

「ありがとう、ロブお爺さん。」

来る日も来る日も、私は兄とずーっと、一緒にいた。
たった一人の私の家族。
私は、何としてでも、一樹兄さんを守りたかった。
もう、なにも失いたくないから・・・。

ある日・・・それは、一樹兄さんと一緒にいた時だった。
確か、雪が降っていて、一樹兄さんとお花畑にいたんだけどね。

「雫、お前に渡したいものがある。」

一樹兄さんがその一言を言ったのが、始まり。