二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.gray-man 〜刹那の光〜 ( No.56 )
日時: 2012/11/07 15:12
名前: ブルー (ID: tkwGoBUC)

第二十三夜 懐かしい誰かの

「んで…それでね…」

『雫〜!!!!』

誰かが、私を呼んだ。

「なーに?」

後ろを振り向くと、婦長がいた。

「雫、そろそろ検査の時間でしょ。」

雫は、「そうだった!!」と思い出した。
婦長…、顔は笑ってるけど絶対に怒ってるよな。

(拳骨は、覚悟しておこう。)

と、雫は、密かに思った。

「あ、皆ゴメン…!続きは、また、今度!!」

手のひらを合わせて、謝る雫に対して、皆は、「行ってらっしゃい。」と言った。
視線を神田へ向けると、神田は目線で返すように(さっさと、行け)と言った。

〜病室〜

「フゥ〜!終わった。」

寝間着の雫は、そう、一言言った。
けど、検査結果は、『悪化』

「しばらく、任務には、行けないかな…。」

そう言って、壁に立て掛けてある、自分のイノセンス、『雪華』に、「ごめんね」と呟いた。
ふい、背後にに気配を感じる。
瞬時に振り返ると…

「神田…かぁ〜。」

そう、後ろには、神田がいた。
彼は、病室の椅子に座り、

「悪化だったらしいな…。」

と、言った。

「うん…、でも、いいんだ。」

「分かってたから、それに誰かが懐かしい声で教えてくれるの、『自分の命が尽きるまで、聖戦に捧げていろ』と、言ってるの。」

病室のベットに座りながら、話す雫を見て、神田が一言、呟いた。

「お前、泣いてるか?・・・。」

無意識か、分からないが、雫の頬には、涙がつたっていた。

「あれ・・・なんでだろう、わかんないや、わからないよ・・・。」

そういって、雫は泣き出した。