二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと黒影の亡霊 ☆番外編2☆ ( No.315 )
- 日時: 2013/03/24 17:38
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: CzRhDmzb)
序章(プロローグ)
ポケモンたちの世界では、イッシュ地方というところがあった。カノコタウンというところで暮らしていた3匹のポケモンは仲良く遊んでいた。
「ミジュ、ミジュミ、ミジュマ!」
「ツタ、ツター」
「ポカ、ポカカッ!」
仲良く遊びながら、キャッキャッとふざけていた。
水タイプのポケモンは、ミジュマル。草タイプのポケモンはツタージャ、炎タイプのポケモンはポカブ。この3匹は幼馴染であり、仲が良い。
「ミジュ、ジュマ!」
「ツタツタ……」
「ポカッ、ブーッ!」
ポカブの鼻から火が出た。どうやら、やる気があるようだ。
しかし、ミジュマルたちの背後に忍び寄る影が迫ろうとしている。
『カタッ………』
物音を聞いて、驚きを隠せないミジュマルたち。その前に現れたのは、謎の青年・L(エル)と呼ばれる人物。
ミジュマルの背後に引き下がる、ポカブとツタージャ。嫌な予感がするのは確かだったらしく、目を見張る。
「ミジュミ、ミジュ!」
大丈夫だから、と言い聞かせようとするミジュマル。ツタージャは彼の様子を見て、何かに気づく。
「ツタッ、ジャーッ!」
何あれと言いたげなツタージャの視線を追うミジュマルとポカブ。
すると、Lの繰り出したポケモンの様子を見て何なのか気づく。黒い影のようなポケモン、それを操る人物がLだということを。
「ミジュ、ミジュミジュミ!」
何かヤバいような展開に縺れ込んでしまったと気づいたときには、もう既に遅し。
逃げようとしても、逃げ切れないことを分かっていたつもりでいた。なのに、逃げ切ることのできないミジュマルたちは怯えきったまま顔を顰めていた。
「さぁ、どうする? 君たちも異世界に飛び込む気かね?」
「ミジュ?(異世界だと?)」
いったい、どういうことかと言わんばかりに謎の青年を見て呟く。
Lの顔を見る限り、何か変だと分かる。その様子を見て納得することができない。
ミジュマルは顔をしかめながら、立ち上がる。その時、アララギ博士が駆け寄って驚く。
「あんたたち、いったい何する気?」
「こいつらを異世界に飛ばすのさ」
「異世界ですって? そんなことはさせない!」
「俺の邪魔をするってぇんなら、こいつの風おこしで気絶させてやろうか?」
「くっ……」
アララギ博士の様子を見たミジュマル・ツタージャ・ポカブの3匹は不安そうに見つめた。
その時、アララギ博士はあるものを取り出して投げる。それはミジュマルたちの手元に渡った。
「これは翻訳機能つきヘッドフォンよ。異世界で通じるかもしれないから!」
その言葉を聞いたミジュマルたちは頷き、ヘッドフォンを持ちながら覚悟を承知した上で頷いた。
Lのポケモンによって飛ばされた3匹のポケモンたちはどこかへと行ってしまったのだった。