二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと黒影の亡霊 ☆番外編2☆ ( No.341 )
- 日時: 2013/01/19 13:21
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
第3章の続き
(ストーリーモード:バン)
現在に至り、ミジュマルに一通り説明を終えたところだ。
ミジュマルは目を見張って、他にポケモンがいたことを聞いて驚いていた。
「嘘・・・・・・僕らの他にもポケモンがいたの!?」
「うん、いたよ。でも、可愛かったぜ」
「へー・・・・・・そんなことがあったなんて知らなかった」
「だろォ? でも、俺はしょうがねぇから飲み過ぎてしまうことがよくあるんだよ」
「なるほどね、昨日は服が変わってたもんね」
「ああ。おかげで嫌なことをさせられちまった」
不満そうにミジュマルを見て言い放つ。ミジュマルは顔を顰めていた。
でも、他にもポケモンがいそうな気がする。俺の気のせいかもしれないけれど・・・・・・次はどんなポケモンに出会えるのか。
「けど、次のポケモンも見逃せないな」
「ヒノアラシとかいそうだもんね、ウシシ・・・・・・」
「なんだぁ、ミジュマル。からかってんのかぁ?」
「からかってないよ。僕だって、好奇心旺盛だもん!」
ミジュマルを見ていたら、何か安心させられるような気がしてならなかった。
俺は思わず、ミジュマルを抱きしめながら笑った。次のポケモンはどんなタイプかな?
「でも、僕はポケモンバトルしたい」
「まぁ、そう言うなって。相性によって違うんだろ?」
「そうだね。僕は水タイプだけど、草タイプには弱いの」
「じゃあ、炎タイプには水が効くってことだな。面白そうだよ」
「そう?」
「そうだよ」
「じゃあ、ハルとか誘ってポケモンバトルやろうよ」
「そうだな、今日は土曜日だし・・・・・・・」
ハルたちを誘うかと思ったその時、ズキッと頭痛が鳴った。昨日、飲み過ぎたせいで二日酔いになってしまっている。
ミジュマルが心配そうに俺の服の裾を掴んで、優しく声をかける。
「大丈夫?」
「いってぇ、酒を飲み過ぎたせいで二日酔いになっちまった」
「今日はゆっくり休んでいいよ。僕が傍にいるから大丈夫だよ」
「ミジュマル、そんなこと言っていいのか?」
「いいって、遠慮しなくていいから」
ミジュマルに布団をかけてもらって、転寝しそうになる。それにしても、青峰航一郎はどうしているんだろうか。
彼も誘ったら良かったのかも知れないが、二日酔いじゃ出れそうもないみたいだ。
「俺たちがいたら酔わすつもりでいるって言い出すだろうな、コウのヤツ」
「コウって誰?」
「青峰航一郎だよ。あいつも俺の幼馴染だけど、実は頭がいいんだよ」
「へぇ、僕もそうなっちゃうのかな?」
「なるわけないだろ、ミジュマル。おまえはポケモンなんだから」
「あはは、そうだね・・・・・・・」
その時、CCMが鳴った。眠そうに枕元のCCMを取り出すと、大空ヒロからだった。
仕方なく起こして、ヒロに向かって話しかける。
「おはよ、ヒロ・・・・・・」
『おはようございます。飲み過ぎてるのかな?』
「飲み過ぎてねぇよ、さっき起きたばっかりで頭が痛いぜ」
『あはは、そうですよね。飲み過ぎはダメですよ、バンさん』
「うっせ、おまえは今、何してんだ?」
『ああ、ナオと一緒にトキオ公園にいるんですよ。チコリータとワニノコも連れてきて、公園で遊ばせてます』
あの2匹、何だかんだで仲良くなれたみたいだな。俺もそうしたいところだけど、頭が痛くて動けない。
ミジュマルに何かして遊ばせるか・・・・・・その事で悩んでいたら、野球のボールがあったのを思い出す。
「あーそっかぁ、今日はゆっくり楽しんでな」
『はい、お大事にしてくださいね。では』
そう言って、電話が切れたのを良い事にしてミジュマルを抱きしめる。
冷たくて気持ち良いって言うのもあるけど、思わず目を瞑ってしまいたくなる。
転寝しつつ、目を閉じた後に深い眠りへと誘う。だんだん、深い眠りの世界に旅立っていった。