二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ヒロと黒影の亡霊 ☆番外編2☆ ( No.375 )
- 日時: 2013/03/02 13:33
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: CzRhDmzb)
第7章 ポケモントレーナーのライガ、登場!(前編)…アララギ博士の依頼とは?
(ストーリーモード:ライガ)
イッシュ地方を旅している1人の少年がいた。その名は…ライガ。
黒髪であるが、その上に赤いゴークルを装着している。そして、黄色のパーカーを着用。
肩掛けカバンを背負っており、瞳は透き通った茶色。ちなみにサザナミタウンで手に入れた、ボールシューターを手首に装着している。
「俺はポケモンバトルが好きなんだけど…まぁ、アララギ博士の依頼だもんな」
アララギ博士からの依頼でカノコタウンまでやってきた。
研究所に来るようにと呼び出されたのがきっかけで向かっていた俺はリオ(ルカリオ)たちを思い出す。
(本当にこいつらは…。ケンカしてばっかりじゃねぇか)
そう思いながら溜息をついて、思わず苦笑する。歩いているうちに到着したのと同時にアララギ研究所に入った。
「すいませーん、アララギ博士はいますか?」
声を出すなり、女の人が白衣のポケットに両手を入れたまま歩いてくる。
アララギ博士という若い女性は俺を見るなり、連れているポケモンたちを出してくれと言ってきた。
「ライガ君、久しぶりね。その前にポケモンを出してくれる?」
「えっ…でも、ここで出しても良いんですかね?」
「ええ、良いわ。君に頼みたいこともあって、来てもらったのは言うまでもない」
アララギ博士の頼みごとが気になって、しょうがないのもあったが…気を取り直して、モンスターボールを持ち直す。
6つのモンスターボールを抱えながら、放り投げたのと同時に声を出して言う。
「よし、出て来いっ!」
モンスターボールから放たれたのと同時に現れた6体のポケモン。
1匹目はルカリオ、格闘タイプのポケモン。2匹目はエモンガ、電気タイプのポケモン。3体目はヌケニン、虫タイプのポケモン。4体目はヒヒダルマ、炎タイプのポケモン、5体目はレジロック、地面or岩タイプのポケモン、6体目はナックラー、地面タイプのポケモンだ。
「ふむ…しっかり鍛えられているようね。じゃあ、君に頼もうかな」
「俺に頼みたいことっていうのは…何ですか?」
アララギ博士の改まった態度を見て驚きを隠せない。博士は、ある物を抱えながら渡してきた。
「これは…?」
通信機というより、翻訳機能がついているとしか思えない…どう見ても新型のヘッドフォンに見える。
アララギ博士は俺を見て、ヘッドフォンについて説明してくれた。
「これは翻訳機能ヘッドフォンよ。耳に装着できれば、ポケモンと話せるようになるわ」
「えっ…こいつは本当に凄いな…。でも、何でそのヘッドフォンをつける必要があるんですか?」
「この研究所に居るはずのミジュマルたちが連れ去られてしまったのよ」
アララギ博士の話を聞いて驚く。この研究所に居るはずのミジュマルたちが何者かによって連れて行かれた?
これはいったい、どういうことなのかも分からない…冷静に状況を把握しないといけない。
「博士、連れ去られたって…いったい、何があったんですか?」
「このイッシュ地方でもらえる最初のポケモンは分かるわね?」
「はい…。ミジュマル・ポカブ・ツタージャの3体ですよね。それがどうかしたんですか?」
「問題は…そこよ、この3体を付け狙う理由が分からないままじゃ掴めないと思うの」
ルカリオたちを見て、ようやく納得することができた。
ミジュマルたちは何者かに連れ去られて、どこかに連れて行かれた可能性が高い。
つまり、どこかの世界から来た人物が犯人に違いない。そう思ったのか、沸々と怒りが沸いてくる。
「ライガ君?」
「絶対に許せねぇ…そいつを叩きのめしてやるぜ!」
やる気が沸いてきて、犯人を叩きのめさない限りは気が済まない。
そう思って見ていた6体の手持ちポケモンも顔を見合わせて、コクリと頷く。
「お前らだって、そいつを叩きのめしてやりたいと思うよな?」
ルカリオたちに言いながら、勇ましく声をかける。6体のポケモンはコクリと頷いた。
「リオッ!」
「エモッ!」
「ヌケッ!」
「ヒヒッ!」
「レジッ!」
「クラッ!」
そうと決まれば、捜査しないといけない。アララギ博士が俺を見て、呼び止めた。
「あっ、そうだ…すっかり忘れるところだったわ」
「えっ…何かあるんですか?」
「はい、ポケモンフードよ」
「ありがとうございます」
スッと差し出してくれたのは、ポケモンフードだった。向こうの世界に居るミジュマルたちに差し出すため。
その意図を読み取った俺は素直に受け取り、リュックに入れた。その瞬間、リオが何かに気付いて玄関に向かった。
「リオッ!」
「リオ、急にどうした?」
研究所の外に出ると、空に何か浮かんでいる…どうやら、鳥ポケモンのようだ。
その上に誰かが乗っている…特徴から見ると、どう見ても青年だし、それにしては若い。
「誰だ、お前は!?」
「お前に名乗る義務はない…」
その青年は、俺を見下しているかのように冷たく言い放つ。
何か気に入らないことでもあるのか、怒りが沸々と沸いてきた。
「テメェ、ミジュマルたちを掻っ攫ってどうする気だ?」
「どうするつもりもない…俺の邪魔をするってぇんなら、叩き潰す」
その青年の台詞を聞いて、何か思い出したのか…アララギ博士は彼に向かって話しかけた。
「もしかして、あなたは…L!?」
「ちっ…バレたか…」
Lと呼ばれた謎の青年はアララギ博士を見て、冷たく言い張った。
どうやら、こいつがミジュマルたちを掻っ攫った犯人みたいだと気付いた。
「おい、ミジュマルたちをどこに連れて行った!?」
「さぁね…どうしても知りたいなら、力ずくでポケモンバトルしようじゃないか」
「あぁ、上等だ! もし勝ったら、お前の目的を聞かせてもらおうか?」
リオたちを見て、やる気満々に見えたのか、俺はすぐにLの挑発に乗った。
心配そうに俺を見つめるアララギ博士の表情は非常に険しい。
「やってやるぜ…。ミジュマルたちのためにも!」
ギュッと拳を握って、怒りが収まらないのか…納得がいかない表情を表した。
こうして、ポケモンバトルに挑むことになった。果たして、Lとのポケモンバトルに勝利できるのか?