二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 第八話 ( No.15 )
- 日時: 2012/06/15 20:20
- 名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)
次の日、剣城と神童と霧野は稲妻総合病院にいた
目的は、大怪我をした部員たちの見舞いと、剣城の精密検査
「どうしよう…ホーリーロード中なのに…」
ベットにいる信助は言った
「気にしないで休んでろよ」
霧野は優しく言った
霧野の腕と足には包帯が巻かれている
「…にしても、天馬とマサキどこにいったのかな…」
同じくベットに入っていた一年DFの影山は言った
「俺たちも全力で探したけど…」
「あいつら、家にも帰ってなかった」
神童の次に剣城は言った
「…俺、検査に行ってくる」
そう言って剣城は病室を出ていった
「…なぁ神童」
「どうした?」
「剣城は何も言わないけど、剣城の病気ってなんだと思う?」
「…わからない」
すると霧野は口を開く
「…実はさ、都市の方で、次々と剣城のように倒れる人が続出しているんだ」
「…初めて聞いた」
「その人たちにはある特徴があって…かつてコトモノだったんだってさ、お前ならよくわかるだろ?コトモノ」
神童は少しだけ反応した
「コトモノか…って事は剣城もかつてコトモノだった可能性があるのか」
「多分な」
「………」
コトモノ
もう何年も聞いていない単語だった
その時
「みんな大丈夫か!?」
そう言いながら病室に入ってきたのは、円堂だった
「円堂監督…」
「神童…皆の容態は?」
円堂は訪ねる
「…話せるのは信助と影山位で、後のみんなは重症で意識が戻って居ません」
「遅かった…」
周りには、意識が戻っていない後輩たちの寝顔
自分の無力さを、円堂は改めて思い知った
「…円堂監督、天馬と狩屋見てませんか?昨日から居ないんです」
「…知ってるぜ、二人が今どこに居るのか」
神童の顔が明るくなる
「本当ですか!」
「ああ」
その時、剣城が病室に戻ってきた
「円堂監督…」
「丁度よかった、三人で二人に会いに行くか?」
三人の目の色が変わる
「行きます、連れていって下さい!」
円堂はニッと笑う
「じゃあ決まりだな」
——————
その時、天馬は目を覚ました
ここはどこだろう、辺りを見回すと、ホテルのようだ
天馬はホテルのベットの上に寝ていた
汗をかいたのか、全身びしょびしょだった
天馬は起き上がる、途端に背中に激しい痛みがあった 刺されたところで、シャツの中に包帯が巻いてある
「……あっ」
天馬は、隣のベットの上に寝ているのが誰か知って驚く
同級生の狩屋だった
「狩屋…」
どうしてここに居るの?
よく見ると、頭には包帯が巻いてある 天馬と同じように狩野も怪我をしているようだ
その時
部屋のドアが開き、人が二人入ってくる
その二人を見て天馬は声を上げた
「由沙美ちゃんと…ロゴさん…」