二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第十八話 ( No.40 )
日時: 2012/08/03 20:41
名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)


部屋の中には電子音が鳴り響く

「円堂…」
稲妻総合病院の一室に、円堂の親友の風丸がいた
目の前には、バンダナを外し、酸素マスクをつけて眠る円堂がいた 腕には輸血の点滴が施されている

手術は成功したが、円堂は目覚めない

もうすぐ、連絡を受けた夏未、鬼道も来るだろう

「…久しぶりに会えたと思ったら、これかよ」
風丸は言った

「なぁ円堂…覚えてるか?」
風丸は円堂に言った
「中二の時、俺がサッカー部に入った頃、お前は自分がコトモノだって教えてくれた…その時のお前は今にも泣きそうで、見てられなかったよ」

「円堂!!」
すると、サッカー部のコーチ 鬼道が勢いよく入ってきた
「鬼道…」
「円堂の容態は?」
「意識がまだ戻ってない」

でも、俺だけに教えてくれた事、うれしかったんだぜ

風丸は円堂を見て思った

——————

「剣城ーッ!!」
神社の近くにある森の中で天馬は叫ぶ

剣城はこの森に入ったあと、見失った

すると雨が降ってきた

瞬く間にどしゃ降りとなり、天馬はびしょ濡れになった

「剣城!!どこ!?」
さっきから探しているが、剣城がどこにいるのか全く分からない

剣城は責任感が強い、…
何をするか分からない

君のせいじゃ無いのに
剣城…

「…あっ!」
走っていると、ぬかるんだ地面のせいで天馬は思い切り転んだ 着ているジャージには泥がべっとりとつく

「剣城…」
起き上がり、天馬は土を握りしめる

その時 天馬ははっと思い付いた

もしかしたら…

「…君ならできる?」
天馬は胸に手を当て、そう言った

薄々感じていた
さっき、天馬の目の前に現れたあの少年は…

「…<インデックス>なんでしょ?」

『やっと気づいたね?』

声がした

<インデックス>は意識の同一型のコトモノ
だから本来ならこうやって話しなどできない

なのに 天馬は話している
突然 天馬の視界が変わるそれは先程見たのと全く同じ場所だった

「…<インデックス>…」
目の前には、フードを被った少年 <インデックス>がいた

「<インデックス>、あの…」
『わかってるよ、君の考えは伝わるから、…剣城を探したいんだろう?』
<インデックス>は言った

「…できる?」
天馬は訪ねる

『出来るよ、…<インデックス>は探知能力に長けているからね』
<インデックス>は言った

「じゃあ…」
『ただし、俺の要件を飲んでくれたらね』

「…要件って?」

<インデックス>は不適な笑みをみせる

『いつかキミの身体を使わせてもらう』