二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 第二十四話 ( No.57 )
- 日時: 2012/09/23 15:48
- 名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)
「秋姉ッ!秋姉ッ!」
<インデックス>を押し退けて出てきた天馬は秋の身体をゆする
秋は全く動かない
「くっ…」
希緒莉は膝をついた
「天馬!」
神童達も駆け寄った
「希緒莉…」
希緒莉を見てロゴは言った
「秋姉…しっかり…」
天馬は秋をゆする
目を閉じて、秋は意識が無い
「<インデックス>、秋姉を…<インデックス>?」
<インデックス>に話し掛けるが、<インデックス>は返事をしない
その時
「なにしてんだよ、城霧」
声がした
天馬が向こうを見ると、一人の少年が立っていた
年は希緒莉と同じくらい、茶髪に金色の瞳をした少年だった
「…来也」
「撤退するぜ、[あの人]がお呼びだ」
「………」
よろよろと希緒莉は立ち上がる
「希緒莉!」
「…あばよ、ロゴ」
そう言い、希緒莉は天馬を襲った時のように消えてしまった
「…よう<インデックス>さん」
来也と呼ばれた少年が天馬に近づいて来た
「…お前らは一体何者なんだ?」
剣城は言った
『何者でもない』
倉庫中にその声が響き渡った
天馬は辺りを見回すが、来也以外に誰もいない
『知りたいか?我々がお前たちを殺そうとしている理由を』
「誰だ?!」
神童は言った
「…知りたい」
ロゴが言った
『2ヶ月ほど前、我々の元にある組織がやって来た、そして頼まれた <インデックス>を消してほしいと』
「その組織って、フィフスセクターか?」
剣城は訪ねる
『そうだ』
「狙いはサッカーの記録か」
『ああ、組織は我々が<インデックス>を消してやる代わりに、我々の計画を手伝ってくれると言ってくれた』
「計画?」
狩屋は言った
『組織の者を使って、街中で我々の開発した電波を流してもらう 電波をだす小さな機械を持って街中を歩いてもらった』
「電波って…」
天馬は呟く
『その電波は遺言詞治療者に作用する、遺言詞治療者は電波など脳にダメージを与える物に弱いからな』
「作用したら?」
ロゴが訪ねる
『作用したら、身体に影響が出る、それからは我々の電波に弱くなる お前ならわかるだろう?剣城京介』
「俺は…電波に…?」
剣城の目が見開く
『だからお前のような感染者は我々の操り人形なんだよ』
「じゃあ今いるシオルは…」
『電波によって生み出された偽物さ』
その時だった
近くのコンテナが爆発した
「な…」
『この倉庫は跡形もなく爆破する、逃げるなら早くした方がいい』
次々とコンテナが爆発していく
「待って!」
天馬は叫ぶ
「あなたたちの目的は?剣城を苦しめる理由は!?」
『…いずれ知るさ』
「天馬逃げるぞ!」
神童は天馬の腕を掴んだ
ロゴは秋を背負う
『…ヒントは、藍原翔馬だ』
「…!」
天馬は一瞬固まる
「松風早く!」
剣城にそう言われ、天馬は皆と一緒に走り出す
「…やれやれ」
そう言って、来也は姿を消した