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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ワンピ×ダン戦】-王子嫌いな円卓の騎士 ( No.49 )
- 日時: 2012/06/20 20:23
- 名前: 勇騎那 (ID: Y3Tx/RoT)
第二章 〜蜃気楼に見る真実〜
フォークスは懐から壊れたネックレスのチェーンを取り出して悲しげに見つめた。
「どうした?滅多なことじゃそれ、出さないだろ」
ゴドリックがもの珍しそうに言った。
「……………」
何も言おうとしないフォークスに、ゴドリックは探りを入れてみた。
「もしかして、ロルシアっていう子のこと、思い出してたのか?」
「そうだ。もう5年前にあいつは死んだのに……いまでもオレのそばにいる気がして仕方がない」
「その子のこと本当に信じてたんだな」
「あぁ。」
建物と建物を飛び交う人影一つ。
——————タッ!!タッ!!タッ!!タッ!!
その人影は屋根伝いに走り抜けて、ゴドリックとフォークスがいる建物の屋上までたどり着いた。
「カイル、遅かったな」
肩下部分を緩くカールさせた若草色の髪に、闇をも吸い込みそうな冷たい視線を放つ漆黒の目を持ち、褐色の肌をしたカイルと呼ばれた男はゴドリックを見るなり言った。
「君たちが早すぎるんだ。僕たちの実力ならこのくらいに来ても遅くはないよ」
「まァ、一理あるな」
フォークスが笑わずに言った。
「それじゃ、おれたちもそろそろ行くか」
「そうだな」
「仕方ないね」
ゴドリック、フォークス、カイルは屋上から飛び降りた。
シュタッ!!と華麗に着地した。
「ゴドリック!!フォークス!!」
聞き覚えのない声が"剣嬢"と"消失人魚"を呼んだ。
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