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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ワンピ×ダン戦】-王子嫌いな円卓の騎士 ( No.53 )
- 日時: 2012/06/21 17:02
- 名前: 勇騎那 (ID: Y3Tx/RoT)
声がした方を振り向くと、見覚えのない男子がかけてきた。
栗色の髪の男子はゴドリックを見て言った。
「なァ、ヒロ達見てないか?」
「…ヒロって、誰だ?」
「え?」
その男子はひどく傷ついた顔をした。
「大空ヒロに決まってるだろ」
「知らないよ。そのヒロって海賊?それとも政府関係者か何か?」
カイルが鬱陶しそうに言った。
「お前はそもそも誰なんだ?」
「忘れたのか!?おれは山野バン!!お前たちとは友達だ!!」
「そうか。やっぱり知らねェ」
他を当たれ。
スカイブルーの髪をオレンジの髪に変えてゴドリックたちは地面を蹴って飛び上がり、空中で跳ね返り、その場を後にした。
宙を蹴りながらゴドリックはフォークスに問うた。
「さっきの山野バンっていうやつ………どこかで会った気がする」
「オレも同感だ。なぜだか初めて会った気がしない……」
「虫けらの顔なんて一々覚えてないだろう?あの子もきっとそのうちの一人にすぎないんだよ」
カイルは気だるそうに言った。
だが、ゴドリックはいつもなら説得力のあるカイルの言葉も頭の中で否定した。
「……見たい時に見れないのが"時の蜃気楼"—クロノ・ミラージュ—の弱点だな」
「今発動したら大ごとだぞ」
「ここ、空中だからね?」
「あ、忘れてたわ」
——————先行きが不安だ……
フォークスとカイルは同時に同じことを思った。
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