二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ワンピ×ダン戦】-交わる二本の線 ( No.63 )
日時: 2012/06/22 17:26
名前: 勇騎那 (ID: geQFCdj5)

「今の話は本当で間違いなさそうだね。だとしたら、何でゴドリックとフォークスが彼のことを覚えてないのかな?」

カイルがこの先何があるのか期待している子供のように言った。
しかし、漆黒の目は相変わらず冷たい。

「おれが分かるわけない」

ゴドリックがどーんと言い切った。

「そもそも興味ないんじゃないの?」
「フッ……!!」

フォークスがたまらないと言った様子で吹きだした。
カイルのぼやきがツボにはまったフォークスは呆けたようにゲラゲラ笑った。

「あ〜!!カイル、最高だ……!!!」
「笑うな!!美人に笑われるほど腹立つものはねェ!!」
「悪い悪い」

ちっとも悪気を感じていないとわかる顔でフォークスは平謝りした。
メタルブルーの目に笑いすぎて漏れた涙をとどめて。
ゴドリックは全く面白くない。

「興味なら……」

ねェよ、バカが
毒づき、はぁ〜、とため息をつきながらゴドリックはしゃがみこんだ。

「フッ……!!」
「ユククククッ!!!」

ツボにはまりすぎて笑いを押さえているフォークスに、連鎖で変わった笑い方をして笑い飛ばしている。
ゴドリックはご機嫌斜めになっていつかこいつらの顔を踏んでやりたいとさえ思った。

「なんであいつがおれとフォークスのことを知ってたのかに興味はないが、山野バンとその仲間には興味がわいた」
「気持ちが分かるのはオレだけか?」
「僕もゴドリックに一票」

開けた島を見回すと、高台からは山野バンとその仲間と思われる男女が集まっていた。
別の方向からゴドリックに並ぶ背の高さの男子と特徴的な黒髪に白のメッシュを入れた男子が見えた。

「行動開始ぃ」
「「了解」」

地面を蹴り飛ばし、宙に浮いた。
空中で跳ね返り、目的の場所へ降り立った。