二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ〜天才少女〜 ( No.4 )
日時: 2012/06/07 16:47
名前: ハルはる (ID: WXTMozUA)

第2Q 『天才っていう呼び名は嫌いです』


キュッキュッ

ドリブルをしながら、相手の様子を見る。
多分この人はキセキの世代のうちの1人だ。きっとあのでかい青峰っていう男子も。

「・・・まぁ、最初はっ」

普通に、いつもどうりに抜こうとする。
周りから見たら、普通ではないらしい。速すぎると何度も言われたことがある。
・・・確かに、今まで誰にも負けたことはない。

「っまだだ」

「・・・しつこいなぁ」

さっきよりも速く、低く抜いた。
これでついてこれたら凄いと思う。単純に。
・・・でも、相手が一瞬でもあたしに抜かれたら、もう負ける気はしない。

「っ・・・」

全力でゴールしたまで走ってレイアップシュート。
赤司君はついてこれなかったらしく、あたしの後ろの方にいた。

「・・・あたしには誰もついてこれない。抜かれたらチェックメイト」

「知ってるよ。速さで勝とうなんて思ってないさ」

「抜かなくても気ぃ抜いたら終わりだよ?」

そういってディフェンスに代わる。
ダムダムと規則正しい音。

あたしオフェンスよりディフェンスの方が得意なんだよね。
スティールが好き。

「おっと。まだまだっ」

軽々と赤司君のボールを奪う。そして3Pシュート。

「・・・予想以上だね。・・・もうやめようか、人が増えてきて集中ができない」

「確かに」

「それにしても、バスケだと性格変わるね大分。」

「それよく言われる。まあ、好きだし。バスケ。」

少し話しながら入口へ向かう。
大勢の人があたし達の1on1を見ていたらしい。

「さあ早く練習始めるよ皆。」

「・・・まさか赤司が負けるなんてな」

「僕もビックリしました」

「あの、多分あのまま続けてたらあたし負けてたよ?赤司君、手ぇ抜いてたの分かってたし」

「様子見ただけだからな部活前に本気ではやらない」

ゾロゾロと人が入ってくる中、4人でそんな話をしてたら、

「あれ〜?女子がいる。だれこの子」

なんかすごい身長の高い男子が飴を舐めながら話しかけてきた。
まぁこれくらいはアメリカで見慣れてたからどうってことない。ただ日本じゃあ凄い高い方だろう。

「あぁ、紫原。こいつは・・・」

「白崎杏奈。背ぇ高いね」

「・・・白崎、あとで紹介するからまずはトイレとかで着替えてこい。まさかその恰好でやるわけじゃないだろうな?」

「・・・赤司君は知ってんだね。じゃあ着替えてくるよ」

あたしは荷物を持ってトイレに向かった。
いまの会話を聞いた赤司君以外の3人の頭上にはクエスチョンマークがいくつもついていた。