二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ〜天才少女〜 ( No.131 )
日時: 2012/07/19 07:43
名前: ハルはる (ID: /2F25v/O)


「・・・」


ドクンドクン・・・
皆が次々と帰る中、あたしは部室内の椅子に座っていた。

心臓の音がうるさい。

夢だったんじゃないかって、頬を抓っても痛い。

「・・・はぁ・・・」

なんか、凄い嬉しいような・・・憂鬱なような・・・複雑な気持ちだ。
憂鬱っていうか、ちょっと心配だ。

「・・・すき、かぁ・・・」

考えたこともなかったし、ないと無意識に思ってた。
だから正直、すっごいドキドキしてる。

思い出すと、息が出来ないくらいに嬉しくなった。
やっぱりあたしは征十郎が好きなのかと、なんだか複雑。

いつもはおかしいくらいに優しくないのに、時々すっごく優しい。
薄っすらと笑う。
そんな征十郎が好きなんだろう。・・・多分。

ガチャッ
「待たせて悪かったな」

ドッキーンッ
心臓が大きく跳ねた。

「だっ大、丈夫、」

上手く話せない。顔が熱い。

「ふっ・・・それで、黄瀬に邪魔されて聞こえなかったんだが、俺のことがなんだって?」

こっこいつ!分かってるくせに!
この悪魔め・・・

ニコニコと、椅子に座るあたしを見下ろしている。

いつもの征十郎様ご降臨だ。

「わっ分かってるんでしょ?聞かないでよ」

ふいっと顔をそらした。
もうなんか、死にそう。ホントに蒸発しそうなほど顔が熱い。

「あ・・・・・、白崎、」

「っなによ」

「俺ははっきり言ったよな?」

「〜〜〜〜っ!////」

頬に、征十郎の手がかかり、無理やり征十郎の方を向かされた。
早く言え、と言わんばかりの顔。

こいつ、いつも思ってたけど、ドSだ。

「あったしは・・・征十郎が、すっ・・・・

す、き・・・です」