二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ〜天才少女〜 ( No.133 )
日時: 2012/07/19 16:01
名前: ハルはる (ID: /2F25v/O)

ギュッと目を閉じて、言った。

あ〜もう、恥ずかしいっ。征十郎の顔見られない。



「・・・」

「・・・」




・・・・・・・ん?
征十郎に動きがないぞ?なんか、固まってる?

薄っすらと、片目を開けると征十郎の顔が見える。
その顔は、真っ赤だった。

「征十郎?」

「こっち見るな」

そういうとあたしの後頭部を下に力いっぱい押す。
あたしの首が「ゴキッ」と悲鳴を上げた。

「せっ、痛い痛い痛い!!首もげる!」

「あ、すまない」

征十郎の手から解放された首に手を当てて征十郎を睨む。
もう痛いし恥ずかしいしで目が潤んできた。

「征十郎の・・・・・ばぁか!!」

ガタンッと音を立てて椅子から立ち上がると、勢いよく部室の扉を開けた。

ゴンッ
鈍い音が扉の向こうから聞こえた。
扉が開けずらい。そう思って首だけを外に出したら皆が尻餅をついていた。

「・・・何してんの?」

「えっとぉ・・・」

「あれだよなっバックを取りに・・・」

「大輝、バック手に持ってるよね。」

「別に聞き耳をたててたわけじゃないのだよ」

「「「おいっ!!」」」

「へぇ・・・聞いてたんだ?」

背後から、征十郎が出てきた。
ニコニコしてるけど、目が笑ってない。

「・・・あと、誰が馬鹿だって?杏奈」

ガシッと肩を組まれる。
背中に冷や汗が流れた。・・・やばい。

「ごめ「なんでっすか?」・・・は?何、涼太」

「・・・なんでも無いっす!先帰るっすっ」

涼太がうつむきながら走って行ってしまった。
分かんない。どうしたの?

「杏奈ちゃん鈍感・・・」

「?ねぇ涼太どうし「杏奈、俺たちも帰るぞ」

あたしの言葉を遮って征十郎が言う。
あたしの手をひいて歩き出した征十郎の手には、力が入っていた。

よく分かんないけど、あたしもギュッと握り返す。

「っ!」

「征十郎、ありがとね」

小さくつぶやいた。