二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 黒子のバスケ〜天才少女〜 (14Q更新・オリキャラ募集中) ( No.148 )
- 日時: 2012/07/24 20:38
- 名前: ハルはる (ID: /ZfshGS3)
第15Q 『開幕』
『全国中学校バスケットボール大会』
あたし達は今、京都にいる。
全中に向け、数日前から京都に来てて、今日が初戦の日。
「・・・」
ボーっとしながら、お偉いさんのお話を聞いていた。
征十郎は、列の先頭。あたしは5番目。
あの時から、一回も話してない。てゆうか、話せない。
「はぁ・・・」
こんな状態で、いいプレーができる気がしない。
そして、チラチラと見え隠れする『別れ』の言葉。
この大会が終わったら、アメリカに戻る。
そしたらもう・・・
「おとう・・・さん」
小さく、誰にも聞こえないような声で呟いた。
「さあ、初戦は軽く突破するぞ」
『おうっ』
「・・・」
征十郎の声とともに、皆とコートに入る。
コキコキと肩を鳴らしている大輝を見て、あたしもグルグルと首を回す。
さて、と。
「ストレス解消するかな」
あのヤロー、征十郎の奴人の話も聞きやしないで、勝手にキレて。
ふざけんじゃねーよ。ばーか。
試合開始の笛が鳴る。
「敦!ボールちょーだい!」
「了解〜」
敦からのパスを受け、モーションに・・・
「ざけんなっ!」
「打つの早っ、杏奈っちどうしたんスか!?」
「イライラしてんの!」
モーションに入らずに打った。
新技だよ、どうだ征十郎!
「次いくぞ!」
無視ですか、あ〜そうですか。
「っ、」
ホント、嫌んなる。
バスケが、楽しくない。
「白崎さん。」
「何、テツヤ。」
「楽しみましょう。」
「・・・うん。そーだね」
コツ、と拳をぶつけて自分のポジションに戻った。
テツヤは純粋にバスケが好きで、好きだったから今のバスケスタイルがある。
あたしも、同じ。好きだから。
「ふうっ、」
一旦、征十郎のことは忘れよう。
いつもどうりに。最後の皆とのバスケをするんだ。
「おなかすいた〜」
今日の試合は圧勝で終わった。今は宿の部屋にいる。
さつきが同じ部屋になっていて、今は監督のトコに行っている。
なんとなく、部屋を出た。
「っ!」
そしたら、ドアを開けたところにちょうど、征十郎がいた。
「せいじゅうろ・・・」
「・・・ちょうどよかった。話したいと思ってたところなんだ」
怖い。
「征十郎・・・花火大会の・・・」
「あぁ、黄瀬とのやつか?分かってるよ」
・・・・・・・・は?
ちょっと待て、何が分かってるんだ?こいつ
「黄瀬が告白して抱きついた、だろう?」
「ぇ、ちょ、え!?」
「俺がキレたのは黄瀬に、だ。」
「え、じゃ・・・」
「いや、なんかあたふたしてる杏奈が面白くてつい・・・、な」
なんて奴だ。それじゃああたしはまんまとこいつの策略に・・・
なんか、殴りたくなってきた。
「征十郎・・・殴らせろ☆」
「は?」
「ざけんなこのばかし!!」
蹴って、殴ってやりたいところだが、今は全中だ。
怪我させたらやばい。
でも絶対全中終わったら一発殴ってやる。
バァン!!と大きな音を立てて戸を閉めた。