二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ〜天才少女〜 (15Q更新) ( No.161 )
日時: 2012/07/26 19:22
名前: ハルはる (ID: /ZfshGS3)

全国中学校バスケットボール大会。

最終日決勝戦。


決勝戦ともなると、会場は人で埋め尽くされる。
暑すぎる会場。
クーラーは無いようなものだ。


帝光の相手はこれまた名門校。

今まで戦って負かしてきた学校の全中への思いを背負ってきている。


帝光も同じだ。

どんなに卑怯な手を使ってきた学校でも、負けた時は泣いていた。

その気持ちを、背負っている。




「あ、そうだ。」

「ん?どうしたの〜?白ちん」

「皆に伝えておかないといけないことがあるんだ」

お父さんのこと、アメリカに帰ること。
皆へのお礼。気持ち。

「あたし、この試合終わったら、アメリカに戻る。」

「えっなんでっスか?」

「なんでだよ杏奈」

「・・・お父さんが、アメリカで倒れたの。
だからこれが皆との最後の試合になると思う。


・・・・ありがとう。もうサイコーに楽しかった。
最後の試合、楽しみたい。皆で、苦しくて、楽しいバスケがしたい」


「白ちんが言うなら〜、本気でやる〜」
「もちろんなのだよ」
「そーだな」
「そうですね」
「そーっスね」

「・・・じゃあ、円陣組もっか」


皆で、がむしゃらに、息が上がる試合を。


たとえ、相手が戦意喪失しても。


「勝つぞ!」

『おぉ!!』








足が痛くて、立っているのがやっとになるまで走った。
スリーも、スティールも。

「杏奈っち、大丈夫ッスか?」

「いや、もう無理」

足やば〜。・・・なんてもんじゃない。
痛くて、涼太に支えてもらいながら控室に戻った。


すぐにアイシングをする。

足が腫れているわけでもない。
ただすごく痛い。

なんだろう、バスケに支障が出ないといいけど。





『帝光中学校、優勝おめでとう。』

帝光は、とんでもない記録を打ち出した。

オフェンスもディフェンスも全力でやった結果・・・

相手チーム一桁だった。

こっちは三桁。


首にメダルを掛けられたとき、すごく嬉しくて泣いた。
号泣して、皆に笑われた。

だって、嬉しかったんだもん。
楽しかったんだもん。

「ありがとう・・・」






まだ、アメリカには行けない。
征十郎と、話さないと。