二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ〜天才少女〜 ( No.19 )
日時: 2012/06/17 15:34
名前: ハルはる (ID: LoNNmS79)

第5Q  『初試合』


「じゃあ、あたしあっちの監督に挨拶行ってきます」

「りょーかい」

二軍の人とは余り話したこと無かったけど、まあ皆いい人だ。
ただのバスケ好き。楽しそうにボールを弾いている。

「こんにちは。今日試合をさせていただく帝光中のPGの白崎です。
今日はよろしくお願いします」

「・・・・は?
おいおいおい、女子が何言ってるんだ?マネの間違いだろう?」

「いいえ、れっきとした選手です。
・・・これが許可証なので、協会認定の。それじゃあ、お願いしますね」

だから征十郎言ったじゃないか・・・。許可証持ってきておいて良かったよ。
まあ、のびのびやろっかな。全力で・・・久しぶりに、試合が楽しめそうだ。

「♪〜」









「それでは、帝光中学校対OO中学校の練習試合を始めます!!」

「「よろしくお願いします!」」

皆背が高い。あたしにしては厄介だな。
3P、あんまし出せないな。

ジャンプボールは帝光がとって、あたしの元へボールが来た。
でっかい、6番の選手があたしにつく。

「女子で協会から許可って・・・お前何者?」

「・・・さあ?あのさ、気ぃ抜かない方がいいよ?」

話しかけてくるなんて、警戒しなさすぎ。
簡単に抜ける。弱いな、この人。

そのままレイアップ。

「うおっ!あの女子速ぇ!!!」

ギャラリーでざわめきが起きる。
帝光中なだけあって人が沢山いる。

「さ、楽しもーよ。バスケ」




キセキside

「杏奈っち、表情変わったっスね」

「あいつ性格変わるからな〜、普段は普通の女子なのに」

「そこがあいつの強さだ」

ギャラリーの一角、周りとオーラが違う5人(・・・と2人)がコートを眺めている。
完全にバスケモードの杏奈のプレーをじっと見つめる。

「白ちんは目立ったプレーはあんまりしないけどね〜、やっぱこの中では格が違うって言うか・・・」

「杏奈ちゃんの3P、今日見れるかなぁ?」

「白崎さん、楽しそうですね」

「「「・・・」」」

試合中にもかかわらず、満面の笑みを浮かべている杏奈。
楽しそう。いまの杏奈にはそんな言葉が似合っている。

「まあ、それもそろそろ終わりだな。そろそろ気づくだろう、さすがの杏奈でも」





楽しい。ドリブル、シュート、パス、スティール、全部調子がいい。

・・・でもなんで、差が開かない?
最初は差が開く一方だったのに・・・

皆のキレが無くなってる・・・・?

「っ!!まさか・・・あいつら・・・」

あたしの中で、何かがプッツンと切れた。