二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ〜天才少女〜 ( No.22 )
日時: 2012/06/18 00:48
名前: ハルはる (ID: LoNNmS79)


ダムダム・・・

ハーフラインの上に立ち、ドリブルをする。
規則正しい音。心地いい。

「ふぅ・・・、あのさ」

「あ?」

あたしをマークしてる奴にポツリと呟く。

「あたし、あんた達みたいな卑怯な奴が一番嫌いなんだよね。
だから、

捻りつぶす」

キュッと少しだけ後ろに下がる。
でも相手には相当な距離で、

あたしはそのままボールを放つ。

「なっ!」

「あんた達は許さない!」

シュパッと音を立ててゴールに吸い込まれたボール。
すぐにドリブルでこちらに走ってくる。

「はっいくらお前が強くてもお仲間さんが思いどうりのプレーが出来なきゃ意味ねーだろ。」

「は?何言っちゃってんの?」

「ボールをお前に渡さなきゃいいんだろ————っ」

「スティールが無いなんて一言も言ってないですが」

あたしの十八番だからね、スティールは。
まあでも、3Pはキツイ。さっきので警戒されてる。

「ぅ〜ん、どうしよっか・・・」

コートの反対側から打つ?
それともパス?

・・・どっちもでいいか。

「先輩っ」

パスを出して相手チームのゴールの下へ走りながら・・・

「戻して!」

戻ってきたボールをゴール下でキャッチ。
そのまま3Pの構えに。

一瞬、体育館が静かになる。

入るわけが無い————・・・とほぼ全員が思った。

ただ、キセキの世代は思う。—————外れるわけが無い・・・と。

あたしの放ったボールは、大きすぎる程の弧を描いてゴールへ向かう。
ゴールリングにかすることなくボールはゴールに吸い込まれた。


静かだった体育館が一気にざわめき、食い入るように杏奈のプレイを見つめた。
 

そして全員が思う。この試合、もう結果は見えたと。