二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ〜天才少女〜 ( No.54 )
日時: 2012/06/26 17:50
名前: ハルはる (ID: H1c8Uwl2)

キュッキュッ

バッシュの擦れる音。

「はぁっはぁっ。っく」

荒い呼吸。
さっきからシュートが入らない。

「あれ、やっぱ杏奈っちおかしいっすよ・・・」

視界がかすんで適格なパスができない。パスミスをしてばかりだ。

「白崎っ、大丈夫か?」

「征・・・十郎、
大丈夫だよっ。さっきからごめんミスしてばっかで・・・」

「・・・白崎、交代だ」

「えっ」

「桃井!白崎と渡邉(たなべ)を交代」させる。」

「えっ!?・・・うん」

「ちょっと、征十郎!あたしは大丈夫だって・・・」

「具合悪いんだったら休んでろ」

ポンっと頭を軽く叩かれて、渡邉君と交代する。
熱かった体がスッと冷える。

ドクン・・・ドクン・・・

フラフラと部室へと歩いた。
ドアノブを回そうとした時、足の力が抜けて倒れこんだ。

「はぁ、はぁ・・・」

何だろう、この感じは。

再び体が熱くなってあたしは意識を手放した。


『杏奈っち!?』
『杏奈っ』

遠くで、涼太と大輝の声が聞こえた気がした。