二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ〜天才少女〜 ( No.65 )
日時: 2012/06/24 09:11
名前: ハルはる (ID: H1c8Uwl2)


「・・・んな・・・杏奈」

誰かの声がする。懐かしい、心地いい声。

「ん〜・・・、兄ちゃん・・・?
っ!兄ちゃん!!」

「おぅ、久しぶりだな」

「兄ちゃん!久し・・・ぶり」

兄ちゃんはここの大学の2年生。あたしの6つ上の兄。

勢いよく起き上がってしまったのがいけなかったのか、めまいがしてベットに倒れこんだ。
あ〜クラクラする・・・。

「大丈夫かぁ?溶連菌だって聞いたけど」

「大丈夫じゃない・・・。やばいよ、バスケしないと・・・体が鈍っちゃう。」

「そういや、この前の練習試合見たぞ。」

「え”・・・来てたの?」

「あぁ」

それからしばらく試合の反省会なんかが開かれて、あれがダメだとか、あれは良かったけどこうしたらもっと良くなる・・・とか。だから兄ちゃんには試合見られたくなかったんだ。
ていうか、あたしは病人だぞ。早く終わらせてよ・・・

「で?キセキの世代は出てたのか?」

「ううん。だってあれは2軍の試合だよ?あんなもんじゃないよ」

「そうか・・・まあ、話は家で聞く。あの家に戻ってきてるんだよな?ごめんな、帰ってやれなくて・・・来週には寮引き払って帰る予定だったんだ」

「いいよ。兄ちゃん忙しいんでしょ?」

「あぁ・・・いやーこの前の試験で首席とっちゃってなぁ、教授がうるさいんだよ」

「しゅ、首席!?そんな頭よかったっけ?」

「ん〜?はは
あ、立てるか?」

「大丈夫だよ、っしょ」

ベットから降りて、会計でお金を払って兄ちゃんの車へと歩いた。
なんか、看護師さんとか患者さん(主に女性)が皆振り向くんですけど。まあ、兄ちゃんはかっこいいからなあ・・・

「かっこよくて頭いいとか嫌味でしょ・・・」

「ん?なんかいったか?」

「ッううん、なんでもない」

兄ちゃんだけは大学とかの関係でアメリカに行かなかった。
だから会うのはほんとに2年ぶり。アメリカ行ってから1度も日本に帰んなかったから。(あたしだけ)

会えてよかった。来週には兄ちゃんが帰ってくる。
素直に嬉しい。