二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ〜天才少女〜 ( No.74 )
日時: 2012/06/26 17:29
名前: ハルはる (ID: H1c8Uwl2)

「・・・白崎」

「ん?」

「俺たちももう帰る。体調良くないんなら早く休め。無理をするな」

「あらら・・・ばれてた?」

さっきから相当体調が悪くなってる。
ただ今マスクを二重に着用中です。

「きついなら横になってて下さいっス」

「う〜ん・・・じゃあ、あたしは部屋戻るよ。兄ちゃん後は任せた」

そう言って立ち上がる。

フラッ
「っ」

「白崎っ・・・大丈夫か?」

「あ〜ありがと」

支えてくれたのは征十郎で。
いつもの征十郎からは考えられない行動。

「杏奈、部屋に連れてってやる」

兄ちゃんがそう言ったので、差し出された手にあたしは手を伸ばした。

パシッ
・・・え?

「お兄さん、白崎は俺が部屋に連れて行きますから。片づけお願いします。」

「あ、あぁ・・・(なんで手払ったんだ?)」

征十郎は兄ちゃんの手を払った。
・・・今日の征十郎はなんか優しすぎて気持ち悪い。

「白崎、部屋どこだ?」

「2階・・・だけど」

ドクンドクン・・・

「歩けるか?」

「うん」

いつもとは違う征十郎。
優しくて、温かい。

「青春だねぇ・・・」

部屋へと歩いていく2人を見て秀一は呟いた。

「!!!!(あんな表情の杏奈っち見たことないっスよ・・・?)」



小さな恋の芽が地表に顔を出した瞬間だったのかもしれない。



(征十郎・・・お父さんみたいだなぁ、安心する)

でもまだハッピーエンドは遠い未来のお話。