二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 黒子のバスケ〜天才少女〜 ( No.87 )
- 日時: 2012/07/03 15:40
- 名前: ハルはる (ID: z070pZ.J)
「さつき・・・今日って暇?」
昼休み、静かな空き教室であたしと咲と彩華とさつきでご飯を食べていた。
「何?珍しいね杏奈ちゃん・・・自主練してかないの?」
「いやーそれどころではなくてですね・・・」
「桃井さん聞いてよ、杏奈ってばテスト勉強全くしてないんだって〜」
「だってさ!あたし風邪で学校来てなかったんだよ!?酷くない?先生」
あたしが休んでいる間にテストのことが伝えられ、範囲ももう伝えられたらしい。っていうか、あと4日とか無理じゃない??
「う〜ん・・・あっ、そーだ!」
「何!?なんかいい案でも思いついた??」
「うん。これなら杏奈ちゃんも大丈夫!!
赤司君に教えてもらえば?やってない人絶対いるから一緒に」
「青いのとか青いのとか青いのとか?」
「・・・うん」
「杏奈?今回のテスト、国語の点悪いと補習だってよ」
・・・咲様・・・いきなり爆弾落とさないで〜!!
国語とか無理!!
「しかも、全国の予選とかぶってるよ」
あたし死ぬな。赤点取ったら征十郎に殺される・・・
征十郎と真ちゃんに助けてもらおう。
「いきなりなんだい」
「あ、杏奈っち?」
「お願いします。あたしに勉強を教えて下さい」
あたしは今、ミーティングが終わったばかりの部室で、土下座をしています。
一つ言っとくけど、征十郎がやらせたんじゃないからね?自主的にやっております。
「あ〜?なんで勉強すんだよ」
「大輝!お前もだよ!テスト今週末だよ?国語赤点取ったら補習だよ!?」
「それは初耳だね。」
「まじかよ・・・」
「ってことで勉強教えて〜!」
「・・・じゃあ今日は白崎ん家でみんなで勉強しようか」
そうしてあたしの家で勉強会が開かれることになったんだけど・・・
「じゃあ、この問題ならどうだ」
「√31」
兄ちゃんと征十郎は高レベルな問題を出し合っていて、全く勉強を見てくれません。
っていうか、なんでそんな問題が解けるんですか征十郎様・・・
「白崎、よそ見してないで勉強するのだよ」
「うん・・・品詞?ねぇ、品詞って何?」
「お前は授業中何を聞いていたのだよ・・・(呆れ)」
「うるさいな、日本語喋れればいいじゃん?なんで品詞とか覚えなきゃいけないわけ?」
「補習になりたくなかったらつべこべ言わずにやるのだよ」
「ちぇ・・・」
「ちょっと青峰君!寝ないでよ!」
どうやら皆さん手こずっていらっしゃるようで、もうグダグダだ。
あたしも分からずに真ちゃんから教えてもらう。
「もう!分かんな「白崎、青峰、赤点取って試合に出れないとかいったら、これから毎日メニュー3倍だからな」
征十郎様の、大輝も飛び起きるお声が聞こえたのでした。
「真ちゃん!!もっかい教えて!」
「さつき教えろ!!」
テストの結果、300人中
1位 赤司征十郎
2位 緑間真太朗
まぁ、この2人は当然の結果なんだけど、まさか。
74位 白崎杏奈
あたしが100位以内に入ってしまった。
・・・真ちゃん特製、湯島天満宮コロコロ鉛筆のおかげで、国語は比較的選択問題が多いからって真ちゃんがくれた。
元々、理科・数学・社会は得意だから問題はないし、英語はリスニング問題の配点が多くて助かった。
「大輝もよかったね・・・、赤点じゃなくて」
「ギリギリだけどな・・・31点・・・」
赤点ラインは30点。ホントギリギリ。
「白崎、」
「何?征十郎」
「理・社・数の合計は」
「300点」
「はぁ・・・(呆れ)」
「征十郎は?」
「298点」
「やった、勝った!!」
「メニュー2倍」
「すいません、合計では負けてます。調子に乗りました」
ジメジメした梅雨時、
もうすぐ全国大会の予選が始まる。