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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 皓々と照る月 【REBORN】 ( No.27 )
- 日時: 2012/08/18 13:09
- 名前: なゆ汰 ◆TJ9qoWuqvA (ID: mxpCGH6q)
- 参照: 短くてすみませぬ
面倒ったらありゃしない。雲雀恭弥と戦うなんて、洒落にならない。死ぬに決まってる。てか死ぬ。わたしは、トンファーを半ばヤケクソに交わして行く。確かに雲雀恭弥は強い。だけどトンファーという武器は——動きが、単調すぎるのだ。だから、そこを狙えば。
「——っ!」
顔面めがけて飛んでくるトンファーを両手で受け止める。両手の骨が、軋んで、燃えるように熱くなる。痛い。生理的な涙が込み上げてきた。雲雀恭弥が、もう片方のトンファーで、わたしのこめかみに殴りかかる。トンファーを受け止めていた両手を急いで離し、咄嗟にしゃがみこんで避けた。バランスを崩した雲雀恭弥の足を、わたしの足で払えば、彼はまた、倒れかける。そのまま腕立て伏せの体勢に変えて、後ろ足で彼の顎を蹴り上げた。
「……っぐ、」
「……はあ、はあ…。じゃあ、雲雀先輩! これにてドロン!」
ふらふらになりながら恨めしそうにわたしを睨んでくる雲雀恭弥から急いで離れて、ついでに攻撃できないように足元にあったトンファーを蹴り飛ばす。そして、一気にダッシュした。
「……覚えてなよ……」
恐ろしい声が聞こえた気がするが、聞こえないフリをしようか。
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