二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼 最初で……第13話 ( No.35 )
- 日時: 2012/06/23 01:21
- 名前: 杞憂 (ID: 4dKRj7K1)
挑発はした。
その自覚はもちろんあるが
ここまでだとは思わなかった。
空気が痛い程凍っている。
それもあの男中心に…
「…そ、総司?」
年は千鶴と同じぐらいだろうか。
茶色の髪を高い位置で束ねた少年が
その男の顔色を伺うかのように言った。
「……そっか。」
総司と呼ばれた男が口を開いた。
この場にいる全員の顔が彼に向けられた。
そして彼は口角を上げながら言った。
「僕はきちんと縛ったつもりだったんだけど…
やっぱり血染めの化け物にとっては
下手だったのかな。」
千鶴の視線が勢いよくあたしに突き刺さった。
他の人達はたいして反応はしなかったが。
胸が詰まるような苦しい痛みが
ほんの少しあたしを襲った。
あたしは間を置かすに言った。
「ええ、まぁそんな所ですね。」
あたしは頬の筋肉を
動かして、笑顔を造った。
自分の気持ちに気付きたくなかったから
頬の筋肉を上げることだけに集中した。
「そういえば、さ。」
あの男の笑みが一層深くなった。
嫌な予感がするのは気のせいだろうか。
「君、羅刹って知ってたよね?」
今度は、千鶴とあの男以外、全員の視線が
あたしに突き刺さった。
「おい総司!
どう言うことだ!聞いてねェぞ!!!」
黒い髪を束ねている、
眉間にしわを寄せっぱなしの男が言った。
「いやぁすいません。
忘れていたので。」
対するあの男は
言葉ばかりで、
全く悪びれもなくケラケラと言った。
何だ、まだ言ってなかったのか。
まぁこの反応は
どう考えても異常だ。
新撰組は羅刹と関係があると見て
間違いないだろう。
隣で座っている何も知らない少女は
なにが起きているのか分からない
と言った感じで、きょとんとしている。
「そっちの娘も知っているのか?」
千鶴を見ながら言った赤髪の男。
どこか大人っぽさがあり、
……女遊びが好きそうなのが第一印象だ。
「いいえ、この娘は何も知りませんよ。
知っていたらこんな顔、
する訳がないでしょう?」
あたしの言葉に千鶴が動揺する。
「大丈夫。きょとんってしてただけだよ。」
そんな千鶴にあたしは言う。
「え…あ……ハイ。」
若干挙動不審な千鶴。
あたしが『血染めの化け物』だからだろうか。
胸にまた鈍い痛みが走る。
気持ち悪い。
自分がそんなことを思ったり感じたりしている
だけで吐き気がする。
千鶴に会ってからあたしは
おかしくなってしまった。
あとがきーーーー
うちの親、厳しいんです。
携帯代の請求が先月と、同じだったら
10時以降(夜の)から携帯使っちゃダメになるんです。
でも今ネット繋いだまま寝ちゃったから
ヤバイです(((・・;)