二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナクロ〜なくしたくない物〜参照200越えキタ——!! ( No.26 )
日時: 2012/08/03 17:04
名前: 柳 ゆいら (ID: z52uP7fi)

7話「俺はみんなの救世主様だからなww」



「いい仲間を、もったんだね。」

フェイさん、いいこといっちゃいすぎですって。盗み聞きの専門者は、ばっちりきいちゃいましたよ〜。
えっ、だれのことかって? そりゃ、俺くらいしかいないだろう! ←じまんできることじゃない
おいゴラ作者、かってにツッコミ入れるんじゃねえよ。
てか、天馬ずいぶんさびしそうな顔しとりまんがな。ああ、かわいそうにっ……。まあ、シュウも自分の意志にしたがってるんだから、べつにいいんだけど。

「ねえ、お兄。」
「ん、なんだ?」
「『調べ』の件なんだけどさ……。」

友撫のことばに、俺のからだはピクンッと反応した。

「ちょっと、おかしくない? お父さんのが……。」
「((コクッ  そう。それは、俺も思ってた。たしかめることになるかもしれない。」
「……かもしれないね。」
「ねえっ、風花〜!」

俺たちが半分シリアス(?)な話のさいちゅう、信介くんたら、かわいらしくピョコピョコ走りながらこっちにきますよww

「なんだよ、信介。」
「風花ってさー……。」

この先は長かったので、カットとさせていただきます☆

     ☆

「みんな、準備はいいな。」

すいません。いきなり話が飛びましたね。
はい、いま、『覇者の聖典』とやらをとりに、保管されている博物館のなかに入り込もうとしているところです。
にしても、フェイ、家族の話できゅうにしんみりした顔になってたってことは……わかりやすい奴だな。

「では、作戦、スタァーット!!」

ワンダバの声がかかった瞬間、みんないっせいに博物館にとびこんだ。しんちょうに廊下を走りながら、『覇者の聖典』がある部屋をめざす。
ワンダバの指示を、フェイが無線(?)でききながら、それにしたがって道をすすんでいくと、きゅうにピタリとフェイがとまった。そして、なにやら腕にあった電子機器(??)をピコピコいじる。あ、ロック解除ですね……って、フェイにしては時間かかりすぎじゃね?

「フェ、フェイ、はやくしないと……。」

おいおい天馬くん、せかすなや。

「だけど、難しすぎるよ、これっ。」

ちょっと怒ってね? フェイさんよ。

「ねえ、ワンダバ、ほかの道はないの?」

だよな、ほかの道さがしたほうが、ずっと楽だろうな。って、なんだよ、フェイさんけげんそうな顔なんですけど。


てなわけで、道が見つかったらしいのできてみたら……まあ、むちゃくちゃな道をお選びになりましたなあ、ワンダバさんは(笑)。
なんだよ、この穴。どう考えても足場三十センチもねえだろっていうねww

「む、むちゃ……;;」

友撫もさすがにうめくこの高さと足場の細さ。しかも、『覇者の聖典』のおかれている部屋につながる上げ下げ可能階段(?)は、とてもじゃないけど、だれがジャンプしたって背伸びしたって、とどきそうな高さじゃない。

「む、むりじゃね? これ……。」
「でも、もしかしたら僕、持ち上げてもらったらとどくかも。」
「よしっ。じゃあ、みんなで信介を持ち上げましょう!」
「あ、俺パス。高所恐怖症なおりません;;」
「えええっ;; ま、まあ、わかったよ。あそこの階段降りたら、こっちきてね。」
「ああ、わかった。こわいけど……。」

俺がそういったときには、天馬たちはもうすすみはじめていた。しんちょうに、しんちょうにすすんでいき、階段の真下までくる。

「うわあ、わっ、わあっ。」

なんとかみんなひとりずつ持ち上げて、どんどん大きくしていって、とどきそうだったんだけど……とどかない。くそっ、どうすれば……!

「わ、わ、わ、わああぁああ〜〜〜〜〜〜〜っ!」

信介たち全員が、おどろきの声をあげたと同時に、ぐらりと下がぐらついた。そして、どんどんくずれていってしまう……!!

(やばい!)
「お兄、はやく『あの子』を!」
「ああっ。」

俺はあせりながらも、サッと神経を集中させた。すると、一秒とたたないうちに黒いオーラ、形になり、水を穴をうめるように放って……みんなが落ちるのをふせいだ。みんなきょとんとしてる。いちばん最初に声をあげた信介はというと、ジャンプして階段のいちばん下につかまり、階段をガラガラとおろす。
俺はひや汗をうかべながら、その場にへたりこみそうになって、壁によりかかるだけにしながら、安堵のため息をつく。

「あぶなかったぁー……。」
「そ、それって……化身?」
「ん? おう。って、それよか、はやく入れよ。」
「あっ、わかった。ありがとう、信介!」
「にしても、風花すごいねぇ。あんな難しい作業を、僕たちが落ちるよりはやくやっちゃうんだもんねえ。」
「ほめ言葉あんがとさん。ま、俺はおまえらの救世主様だからなww
  おまえも、よくあのタイミングで、ジャンプしたよなあ。」

こんな感じの雑談をしながら階段を上がっていき、部屋に入り込むと、みんなしんとした。そして、目のまえには、台座できなやつにおかれた『覇者の聖典』。マスターDが書いた……か。

「さっそくとりに……。」
『待て!』

ワンダバの声が、無線をとおしてきこえてきた。

『それにはセンサーが張られている。ふれると、警報が鳴るしくみらしい。』

いつの世でもそんなんはあるんだな。

「なるほど……。」
『しかも、それは四方八方にあるんだ。』
「おれがいく!」

天馬はなのりでると、いっきに走りながら、『覇者の聖典』ととりに走った。
そして、センサーをみごとにすべてよけて、よけて、よけると、『覇者の聖典』を手にとった!

(すげえ、天馬!)
「よし、じゃあ、『覇者の聖典』を持って、こっちまできて!」
「ああ!」

天馬は元気よく返事をし、さっきみたいにセンサーをかわしながら走ってくる。が……

「わっ……!」

天馬が、転んでしまい……なんとか『覇者の聖典』をゆかにはおとさなかったものの、センサーにふれてしまったらしく、警報が鳴り響いた。