二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナクロ〜なくしたくない物〜2章1話更新&400越え ( No.51 )
日時: 2012/08/13 17:57
名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: z52uP7fi)

二話   「夢の水鳥 アクア」     (おぼえてないんで、かなり想像上の試合になります←)



「やっぱり、むりだったかー……。」
「それ以上に、プロトコル・オメガと戦うというね。」

もどってきてみたら、鬼道さんは病室からでてきてるし、プロトコル・オメガがいるしで、いやー、のみこみの悪い俺にとっては、びっくりだったぜ……。

「デュプリってあれ? だした奴は体力を大量に消耗するってきいてたけど、フェイ、すんげえ涼しい顔じゃん。」
「体力十分。お兄みたww」

友撫はそうわらったあと、「ちょっとワンたん(←ワンダバのこと)のところにいってくるね〜。」っていって、ワンダバのところまでかけていった。
なんで、父さんはあんなことしたんだろう。
べつに……べつに、あずける必要性なんて、なかっただろうに。


——可能性にすべてをたくすんだ。おまえたちにもんくをいわれる筋合いなどない! ジャマをするなら出ていけ!——


父さん……。

「よし、わかった。風花、スタンバイしろ!」
「…………え?」

ん? いま、スタンバイしろっつった?
俺にむかっていった? 待て、俺の名まえよんだ?
オイオイオイオイ……。

「なんで俺が……。」
「友撫がたのんだのデース☆」

ぬぁあああぁあ!?

「フェイ、デュプリを一体しまってくれ。風花を入れる。」
「えっ、風花を?」
「そのとおり。実力を、いちおう見ておこうと思ってな。」

こんにゃろう……。決まったからにはもんくいうつもりねえけど、友撫も、それに賛成するワンダバも、どうかと思う……。

「しゃーないな。ワンダ……おっ、サンキュ。」

俺がたのむより先に、ワンダバが俺の服を、雷門のユニフォームに替えといてくれた。気が利くんだな。
フィールドに足をふみ入れた俺に、天馬がわざわざ「よろしくね。」っていってきた。俺もいちおういいかえしたけど……なんでわざわざMF?

「では、試合開始——ッ!」

なにやら実況っぽいひとがそうさけぶと、試合スタート。
先攻のこっちは、ボールをわたされた剣城が上がっていく。俺と天馬、フェイも、あとにつづいて上がる。

「いただき!」

声とともに、剣城のボールはなくなり、ベータの足元へ。

「うふふ♪ スキありすぎですよ♪」

かわいらしくいうな〜。友撫の方が可愛いけどなっ(←このシスコンめ)
ベータがこちらにくるのを確認し、友撫のほうをチラッと見ると、人さし指をこっちにむけて立ててる。もう合図かよ。

(久しぶり……ってまでじゃないけど、いくぜ?)
「あらら、はじめて見る子ですね。ためさせてくれるかしら。」

へー。ベータってこういうキャラ? 俺知らねえ(←寝たりあちこちいってたりしたからだろうが)。

「ハアアッ! 『虚空の女神 アテナ』!」
「チッ、はやくも化身かよ。」
「風花、気をつけて!」

天馬がさけぶ。わかってるっての!

「アームド!」
「っ!」

ベータとアテナが一体化する。これが、化身アームドか……!
もう一度たしかめるため、友撫をチラ見すると、人さし指と中指の二本を立ててる。ったく、どれだけ体力消耗するか知ってるだろうがよ。

(……ま、いっか。)

封印解除ってことだな。

「どうしたんだよ。こないのか?」
「待てって。いまやるさ。」

ふうっとひと息はくと、背にユラユラと黒いオーラがあらわれ、形になった。

「『夢の水鳥(すいちょう) アクア』。」
「ハッ、アームドなしで、あたしを止めるなんて、無謀だね。」
「だれがこいつ一体だけっていった?」
「は?」

わけがわからない、という顔のベータだけど、俺はムシして、一気に精神集中した。あそこに眠ってる。また、一緒にやろう?
久しぶりの出番じゃんか。

ユラッ……

「!」

みんながおどろくのがわかった。




俺の背中には再び、『アクア』とはちがう、ユラユラゆらめく、黒いオーラがあった。