二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 街へいこうよ どうぶつの森〜アップル村だより〜((コメ下さい ( No.20 )
日時: 2012/06/19 14:35
名前: 莉奈 (ID: 8NCeH/RA)

*第七話...村の住人・ヒャクパー*


とりあえず、ほとんど届け終わった。


「ふー、後一つ...」


私はふと空を見た。

...雲行きが怪しい。


「雨降りそう...」

そう言って私は、背負っていたリュックの中身を見た。


「な、無い〜!!!折りたたみ傘が無い———!!」

私は叫んだ。

「降ってくる前に急いで届けなきゃ!!」


とりあえず、頭をリュックで被る事にした。



             ***



———ついに降りだしてきた。

大粒の雨が私の頭に(正確に言うとリュックに)激しく打ちつけて来る。


「傘って何所に売ってるんだろう??」

私は辺りを見回してみた。

でも、雨のせいでよく見えない。

このままだと風邪を引いてしまう。


(何所かに入れてもらおうかな....)


———そう思った時だった。


「アレ〜??誰か居るー」

誰かの声が聞こえた。


「へ?」

私は声のする方へ顔を向けた。

「!!!」


なんと、そこには『ミカン』が居たのだ!!

しかも二本足!!!


「ミミミ、ミカン?!」

私は叫んだ。

すると、そのミカンは、

「ミカン〜?!アタイはヒャクパー!!ミカン顔の猫よっ」

と言った。

どうやら動物のようだ。


「あ、ご、御免なさい!!よく見えなくて....」

私はもにょもにょと言った。


「別に良いよ〜。それより、アンタは??新入り?」

ヒャクパーが聞いて来た。

「あっ、ハイ。私、るよるっていいます」

私は畏まって言った。


「へー、るよりちゃんかぁ。よろしく!!」

ヒャクパーはにっこり笑って言った。

...ような気がした(よく見えないので)。


「それより、るよるちゃん寒くないの??」

「ウン。...傘ないから....」

私はゆっくりと言った。

「そうなの?!ならアタイの家おいでよ!!ちょうどお古の傘があるんだ!」

ヒャクパーは目を輝かせ言った。

きっと余程いらなかったのだろう(傘が)。


「有難うっ、ヒャクパー!!!」

私はそう言うと、水滴を落とす為に頭を激しく振った。


「へへっ、るよるちゃん、水飛ぶー」

ヒャクパーは笑った。

「じゃあ、行こっか!!」


私達二人は、ヒャクパーの家に向かって走って行った。