二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 其の四 【俺と佐助の心が一つになった】 ( No.11 )
- 日時: 2012/07/14 11:39
- 名前: ナル姫 (ID: cZfgr/oz)
【from才蔵side】
「それと…雲風。雲風桐亜」
「あ、はい」
呼ばれたのは俺の真後ろにいる女で、世間に美少女と判断されるであろうおっとりとした娘だった。この女の子とはよく知らないが一年の時から可愛さで有名だった。
容姿に合う可愛らしく明るい声が印象的だ。
「お前、可愛いのう?俺の女にならんか?」
(絶対冗談だが)担任の嫌らしい声に数人のギャル系女子がざわざわとする。だがこの女は。
「アハハ、先生おもしろーい!」
…この優しくクラス中を明るくする発言と必殺的美少女スマイルに何人のバカな男が一瞬でハートをぶち抜かれたことだろう。いや俺は例外として。
こりゃ、この女告白を聞くのに忙しいわ。
昼休み。そいつに話し掛けられた。
「ねぇねぇ、霧隠君だよね?才蔵って呼んで良い?」
「あー…別に良いけど」
「わーい!ありがと!」
ヤベェヤベェよ。なんかクラスの男子の視線が全部俺に集まってるよ!!怖ッ!!
「才蔵ってカッコいいね!彼女とかいる?」
一瞬伊佐那海が脳裏を遮った…が。
…いやあいつは違うだろ。
「いねぇけど…」
あー痛い痛い!!視線がグサグサ刺さる!!
「へぇ…♪」
何ィィィィィィィ!!!?その意味深発言何ィィィィィィィィ!!!?つかさらに痛いよ視線が!!
放課後。やっとこさ長い初日が終わりに近づく。昇降口を出て、大きな欠伸を一つしながら二、三歩歩くと、誰かにぶつかった。驚き前を見ると。
「テメェか」
「不満か」
猿だった。
「いやいやいやいや!この流れで誰かにぶつかったと来れば誰だって雲風だと期待するだろ!」
「…意味不明。言うこと分からん」
うっわー蔑んでる。滅茶苦茶蔑んでる…。
「雲風…あぁ、雲風桐亜」
「そうそうそれ」
つか名前覚えるの早ッ!!
少し引いていると、噂の美少女が現れたが電話しているしこちらには気づいていない。
「だよねー。男って皆バカでさー。私の前の席の霧隠ってのも冷静なフリしてたけど絶対引っ掛かったね。え?あ、うんそうだよ。当たり前じゃーん。誰が告白してきてもフルし。面白いしー」
怖ェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!何この女怖ェェェェェェェェェェ!!!!
「…腹黒美少女…」
「…佐助、引っ掛からねぇようにしような」
「諾…」
→桐亜ちゃん…腹黒と言うより性悪です…
こんなんですいません。