二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

其の一 【明日はきっと雪が降る】 ( No.2 )
日時: 2012/06/26 16:38
名前: ナル姫 (ID: tCmJsotq)



【from才蔵side】
春になってしまった。
今年もまた、学校が始まる。
そんな事を俺、霧隠才蔵は通学のバスの中考えていた。
今年から高二か…後輩はうるせぇし、先輩は部活引退で二年生に圧力が掛かる。嫌な学年だ。
今年のクラスメートは誰だろう?あの猿と変態とはマジ勘弁。海野六郎…はまだ許す。あ、そういや弁丸とかは明日入学式か。ってことは、あいつも入ってくるんだな…。

はあ、と大きい溜め息を一つ、俺は息を吐き出した。




学校に着くと、もう沢山の奴等が、掲示されているクラス分けを見ていた。人が多くて見に行けん!
その時、後ろに気配を感じた。
「猿じゃねぇか」
「…見えない、クラス分け…」
無視かオイ。変わってねぇと言うかなんつーか。そして新たに一人。
「あら、二人ともおはよう」
「よぉアナ」
「アナ、おはよう…」
「テメッ俺は無視した癖にッ!!」
殴り掛かろうとした俺を見事にスルーし、佐助はアナ…アナスタシアと会話を始めた。
「アナ、今年受験…」
「そうなのよ、やになっちゃうわ」
ったく…早くクラス見に行きてぇ…この空気から出たい。そう思っていると丁度少し人が減った。
漸くかよ。
「えー霧隠…霧隠」
あ、あった。Bか。
と、一寸下の方に目をやれば見えたその名前。
猿飛佐助。
同じクラスかいィィィィィィィィィィィィッ!!
ガックリしていると後ろに佐助が来た。
「我のクラス、見ろ」
「同じクラス。B」
何でガッカリしてんだよ!?酷くねぇか!?あ、俺もだった。
「クラス、行く…」
畜生。俺以上にダメージ受けてやがる。何故だ。何故なんだ。
「あんたも早く行きなさいよ才蔵?遅刻しちゃうかもよ?」
「あ、あぁ」



「えー、今日から2年B組の担当になった真田幸村だ。教科は国語。宜しくな」
うわぁ…何か柄悪い奴が担任かよ。真田幸村か…何か男子生徒には人気あるって聞いたな。軽そうな奴だからだろう。
「あと俺の方でもうクラス委員長決めたから」
一斉にブーイングが起こった。当たり前だ。
「佐助な」
あ、佐助が石像みたいになった。断るか…それかいつも通りトイレに逃げるか…。
「やってくれるかー?」
さあ、答えは!?
「しょ、承知…」

…え。
まさかのOk?
う、嘘だろ!?嘘だろ!!?
…もしこれが本当なら…

明日雪でも降るんじゃ…