二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

其の二十三 【尊敬ってなんだろう】 ( No.49 )
日時: 2012/09/30 13:52
名前: ナル姫 (ID: 0BucpTCd)

【from才蔵side】

「まぁこの靴はとにかく!問題は雛罌粟の靴だよな!」
そうだ俺。たとえ目標を見失っても目的を見失うな。…あれ?どっちもダメじゃねぇか?
「才蔵、明日にしたほうがいい」
はぁ?佐助ぇ…何弱々しいこと言ってんのお前は…。
「佐助の言う通りだ、才蔵。見付けようがねぇよ、誰も知らねぇんだから」
ゾロォ…じゃねぇ、甚八…お前も何言ってんだよ…やっと俺ノリノリになってきたのによ。
するとアナが思わぬ提案。
「あの人なら家くらい知ってるんじゃないかしら?」
「あの人?」
「あなたたちの担任よ、才蔵」
「……オッサン……」
「あぁ、確かに知ってそうだな」
「知ってたら既に犯罪じゃねぇ!?」
吠える鎌之助をスルーして俺はケータイを取り出した。そこで佐助が口を出した。
「もし先生が知っていて、それを犯罪だと知りながらお前が家の住所を聞けばお前も犯罪者だぞ」
……………………。
「…そうだな」
多分今ほど哀愁漂うセリフはないな。
「つかオッサンが犯罪者っつー前提で話を進めるなよ」
「ありえなくない」
…佐助、お前オッサンを尊敬してなかったっけ?