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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 其の三 【もう誰も信じない】 ( No.6 )
- 日時: 2012/07/09 20:43
- 名前: ナル姫 (ID: fzc9VSBf)
*前回までの粗筋!!!*
四月になって一番嫌な学年に昇格した才蔵、佐助、鎌之助、六郎。彼らのうち三人は同じクラスなのにも関わらず六郎のみが違うクラスという酷い仕打ちを受ける。だがそれを彼は逆ギレして才蔵達に喧嘩を売った。内容はなんと次の授業はミーティングで自己紹介をするというとんでもない事実を教えるという事。果たして彼らは教師が仕組んだこの試練を乗り越えることができるのか!?
「嘘教えてんじゃねェェェェェェェェェェ!!!」
「否…事実、だが真実でない」
【from鎌之助side】
「えーっとぉ、由利鎌之助。部活は空手。宜しく」
俺が最後だった。くそ面倒な自己紹介を終えて席につけば、隣の才蔵が簡単すぎだろと苦笑いでこっちを見てきた。
「良いじゃねぇか」
「悪かねぇけど」
声がしたから前を向けば、担任の真田が満足気な顔で色々話している。
「…で、一つ気になったのがだな」
そういうなり真田は俺の方を向いた。
「お前、男?女?」
「男だァァァァァァァァァァァァァァ!!!?」
「何で最後疑問系!?」
思わず疑問系になってしまった俺に才蔵が冷静に突っ込みを入れた。つかこの担任!ちゃんと生徒手帳には男って書いてあんのに!!
「しかしのう、どうも可笑しいと思ってな」
確かに女らしいとか言われるけどよ…だからってよ…酷くねぇ?
「それに才蔵の事が好きそうな顔しているのう?」
「「ふざけんな!!」」
何で才蔵と被るんだ!?俺一人がふざけんな!!なら兎に角才蔵がふざけんな!!てどういう事!!?俺が好きだとか言ったら嫌って事!?いや言わないけど!!死んでも言わないけど!!
「悪かった悪かった。だがおかしいのう」
「は?」
「校長はお前が女だと言っていたぞ?」
「何でだよ!?」
「雰囲気的に」
…もう誰も信じない。
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