二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

 ♯ おいちょっと待て、 ( No.10 )
日時: 2012/07/16 10:00
名前:  香月  ◆uDMe5UGKd6 (ID: lrJDaE6x)





 ——転校するなんて言ってない。しないとも言ってないけど、本人の意思を無視するなんて酷い。けど、征くんの妹が相手ならば何だかわかる気がする。
 ギギ、と音を立てそうなくらいゆっくりとじっとりと兄を睨みつけると、兄はフッと鼻で小馬鹿にしたように笑ってあたしの視線から逃れるように背後へ回った。


「落ち込まないで下さい。大丈夫ですよ、」


 ぽふん、と肩に乗っけられた手。——手?、あれ、人なんか居たっけ。
 何処か聞いたことのある声、神出鬼没な水色の髪。首がまた変な音を立てる。振り向いた先で無表情でどうやら私を慰めているらしい、兄の影。つまり、テツくん。
 びくうっ、と肩を跳ねさせるあたしに、相変わらずの無表情なテツくんは肩に置いた手をぽふぽふと何度か跳ねさせ、あたしの正面で何やら色々と忙しそうな赤司をじっと見据えている。


「な、何が大丈夫……、」
「テツの言うとおりだ。なんとかなるだろ」


 ああああああもう!、バカ兄は黙ってろ、という言葉と一緒に睨みつけたら凄い眉間に皺寄せられた。元々の悪人面が更に酷いことになっているのであたしは口を両手で押さえる。
 くすくす、とやっぱり小馬鹿にしたような笑みが聞こえてきて、どうやら手続きらしきものが終わったらしい赤司があたしの方に近付いてきた。
 ——いつみても整った顔立ちだな。やっぱ征くんの妹だよ。征くんと同じ、否、それ以上透き通った綺麗な赤い髪を揃え、瞳は切れ長でやや鋭い印象を受ける。端整な顔に、笑みを浮かべる姿は同性のあたしでも騙されそうな顔だ。それに、中性的ときた。


「帝光中においで、青峰。——いや、選択肢は無いんだけどね」
「……相変わらず良い性格をしていますね、赤司さんは」
「テツヤ先輩には言われたくありませんよ? ……っていうか居たんですね」


 ——え、え?
 どうやら知り合いらしい二人は、対照的な表情で何やら話している。
 テツくんは無表情、赤司はかなり楽しげな笑みを浮かべて、お互いにお互いを馬鹿にするような見下すような、何やら冷たい会話を繰り広げている。困ったように兄へ視線をやれば、兄は何も知らないという顔で視線を逸らした。


「っと、御話は此処まで。青峰、来週から君は私達と同じ学校というわけだ。勿論、バスケ部にも入って貰うよ。——青峰は一年、だったかな。じゃあ当たり前だけど、クラスは違うよね、」
「は、え、」
「私、これでも二年生だから。……まあいいや、じゃあ明後日から、間違えて向こうに行くことは無いように。くれぐれも注意すること。大輝先輩は青峰が忘れないように言っておいてね。じゃあ、」
「あーハイハイ、」


 ————待ってるよ、青峰。
 にこり、と至極楽しそうな笑みを浮かべたまま、赤司が私の肩をぽふ、と叩いて去っていく。


「話とか早いンだけど、」
「アイツ、性格で言えば赤司より悪いからな」
「赤司さんは面倒です」


 っていうかテツくんは何で居たんだろう。
 溜息を吐いて赤司について何やら語っている二人をぼんやり眺めながら、あたしはそうっと其処を抜け出した。









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 文章が整わない件。
 赤司妹怖ッ、俺の中ではイケメンになる予定だったが…性悪か!(
 何か赤司妹→→→→(←)青峰妹な恋愛になりそうでこわい。
 誰かキセキの妹あんど弟メンバー考えてくれ、特に黄瀬くんと紫原くんのを。←
 兄ズが嫌いなかがみんの下の双子姉弟とかも萌e。


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