二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂—白夜叉と黒夜叉— ( No.16 )
日時: 2012/07/26 09:09
名前: ARISA ◆05Q6suVuis (ID: I.8LRP4y)

○7話

「それで、銀さん。説明してくれませんか?」

「そうネ!!秘密なんてひどいアルヨ!」

神楽とじんぱちがそういう中、土方と沖田は不満気な顔をしている。
やはり、先程神威にやられたことが気に喰わないのだろう。
土方はまだしも、沖田は本当に苛々したような様子で、攻撃されたところを抑えながら、窓の方をずっと睨みつけている。

「えぇーっと………、説明ってのは、やっぱり『黒夜叉』のことか?」

「「もちろん!!」」

「………」

2人に同時に言われた銀時は、困った顔をしながら、頭をポリポリとかく。
ハァ、と溜息を吐き、凛の方を見る。

新八達は、先程凛が神威に『黒夜叉』と言われていたことが気になるようだ。
神威は、強い人間しか認めない。
それ故に、新八達は自分より幼い少女が、神威と対等に話していることが、悪く言えば「気に入らなかった」。

銀時は、凛の方をを見て、

「なぁ、凛。言ってもいいか?こいつらちっとも引きゃしねェ」

そう言って、また溜息をつく。それを見かねた凛は、助言をする。

「銀時、溜息つくと幸せ逃げるよ」

「気にするのそこかい、おい」

「だって、銀時から幸せが逃げたら、私ここにいられないじゃん」

「やっぱり住む前提なのねェエエエエッッ!!俺ン家どうしよう!その内破算するぞ!!?」

そんなことを言いながら頭を抱えて叫び始める銀時を見て少し呆れていた凛だが、新八と神楽の方へ向き直すと、先ほどのやり取りが嘘のように真剣な顔となる。
神楽はどうだかわからないが、新八は少なくともこんな表情を出来る目の前の少女が「恐い」と思った。
新八は知らないことだが、、神楽も同じようなことを思っていたが、違うことも思っていた。

(何アルか?この雰囲気…………)

神楽は、この少女を「恐い」と思うと同時に、

(…………神威?)

神威に似ているとも思った。少し違うが、自分の知っている中では、神威に一番似ていた。
神楽は「恐い」という気持ちより、「怯れ」のほうが強かった。
なるべく、この少女とは戦いたくない。そういう気持ちが強かった。

新八と神楽、それぞれが同じようで違うことを思っていた。
その間に、銀時と凛は話し合っていた。

「凛よぉ、んで、どうすんだ?あんまりここでは言いたくないってのも本音だろ?」

「まぁ…………、それを言うとそうなんだけどさ。ダメガネとか、沖田に言わないと納得しないでしょ?」

「そりゃそうか…………。————凛、お前は、それでいいんだな?」

「うん。構わないよ、銀時」

どうやら、「言う」という形で決まったようで、凛は再び新八や土方の方を向く。
彼らは、「いつでもいい」という表情で、凛が話し始めるのを待っている。

「わかりました、お話しましょう。私が神威に『黒夜叉』と呼ばれていた由来を」

そして、凛は話し始めた。



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すみません(´・ω・`)今回は短めです。
次、凛の話に行くといっておりましたが、やはり次になります。
前もこのようなことが合ったような気が…………w
すみません、次は書きます。
多分、今日中に投稿できると思いますので、生暖かい目で見守っていてください。

それでは、また次の話でノシ