二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂—白夜叉と黒夜叉— ( No.17 )
日時: 2012/07/26 15:32
名前: ARISA ◆05Q6suVuis (ID: I.8LRP4y)

○8話

攘夷戦争真っ只中、私は天人あまんどに家を襲われ、命からがら逃げていました。
逃げるときにも天人に遭遇したりしましたが、元から持っていた護身術と、母と父の形見である、2振りの刀を腰に差していましたので、それで闘いながら逃げておりました。
ですが、食べ物もないこの中では、数日が限界でした。
あの曇天は、今でも忘れません。
戦火に囲まれ、私自身も戦禍を蒙り、その中で死ぬ。ある意味で本望でした。

私は、十分に父と母の復讐をした。もう、心残りはない。そう思っていました。
ですが、神は私を殺したりはしませんでした。


「おい、大丈夫か?お前。無理すんなよ」


白髪に見える銀髪の、服に血を纏った男が立っていました。
それが坂田銀時、《白夜叉》です。

彼は、この戦争の中で戦う気力の無くなった私を気にかけてくれました。
ですが、私はまだ子供。13,4歳でした。
私は、この年では身長は高いほうで、160の後半くらいの背丈はありました。
ですが、銀時は気づかなかったみたいで、私に手を差し伸べてきました。

「ほら、立てよ」

私は一瞬どうするか迷いました。
もう、戦う気力もない。食べ物も、家族も、友も。すべてを無くして、私は復讐のために向け柄となって剣を振り続けました。
そんな私が、まだ戦えるのか。

でも、私はこの人の目を見て、感じたのです。

この人は、まだ希望を失っていなかった。
仲間が死んでいったであろう、この中でも、まだ目に希望があったのです。
ですが、ともに戦ってきたであろう仲間を失った悲しみも見えました。


——————この人も、誰かを失って、悲しいんだ……………。


だから私は、「これ以上この人に悲しみを与えたくはない」。そう思い、差し出してきた手を握り返したのです。



ですが、彼は私がまだ10代前半だとわかると、すぐに離れろと言いました。

「お前は保護される対象なの!しかも女だろ?速くここから離れろって!」

ですが、私はこの人のためについてきたわけで、ここから離れるってことも考えていませんでした。
だから私は、猛反対しました。

「やだ、私も戦う!!」

すると、そこに助け舟が来ました。黒い髪の男の人が、私を連れて行ってもいいんじゃないかと言い出したのです。

「何でだよ!ここでこいつが死んだら、俺等はどうすんだよ…………!」

銀時は嘆くように怒鳴りましたが、黒髪の男は最もな意見を言いました。

「まぁ、いいんじゃねぇのか?こいつ、まだガキだけどよ。このままここにおいておくのもまた逃げ回らなきゃいけねぇだろうからよ。どうせなら俺等と一緒にいたほうがいいんじゃねぇのか?」

銀時は、「高杉ィ〜!!」と小さな声で言うが、その黒髪の男————高杉晋助は薄い笑みを浮かべながら、私を迎えてくれると言いました。
銀時は、少し困った顔をしましたが、観念したようで、また、私に手を差し伸べてくれました。

「しゃあねぇな。……来いよ」

その時私は、躊躇いもなく、彼の手を握り返しました。




あれからは、私と銀時はコンビを組み、戦っていました。
私の後ろは彼が、彼の後ろは私が。
そのくらい、私と彼は信用し合っていました。
辰馬や、小太郎、晋助までもが、私の腕を認めて、銀時の後ろを任せてくれていました。

ある日、晋助たちが、私のことをこう言いました。

『漆黒の夜を翔ける夜叉』。

これが、私の名前の由来です。

「黒翔凛」。別名、「黒夜叉」。

遂に私は、《白夜叉》と名を並べるくらいに強くなりました。

《白夜叉》と《黒夜叉》。

攘夷志士には、私の名を知らない者はいなくなりました。
こうして、私は《黒夜叉》となったのです。


————————————————

はい、最後のほうグダグダでゴメンナサイ(´・ω・`)
ちょっとネタが……(^^ゞ
そこら辺はご勘弁を………(((((

次は、オリキャラ紹介(凛)の紹介をしたいと思います!!
忘れていたら言ってくださいねΣ(´∀`;)
それでは……ノシ