二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂—白夜叉と黒夜叉—オリキャラ募集! ( No.34 )
日時: 2012/07/31 10:37
名前: ARISA ◆05Q6suVuis (ID: I.8LRP4y)

○9話

凛が自分のことについて話している時間帯。
高杉達は江戸の空を船で飛んでいた。

「晋助様、珠璃しゅりが戻りましたよ!」

また子が晋助のもとに駆け寄って、報告をする。
すると後ろからは、先程また子が言った時雨珠璃しぐれしゅりがいた。

「よォ、珠璃。ごくろうだったな」

「いいですよ、別に………。それでですね、俺は報告をしたいわけですが………」

「あァ、いいぞ。しろよ」

「…………ハァ」

珠璃は溜息をつきながら、呆れた様に頭をかく。
綺麗な琥珀色の髪の毛が、サラサラとゆれる。
珠璃は、姿勢を少し正し、報告を始めた。

「あの男は今も逃走中。もちろん、盗まれた刀も所持しています。
 今は江戸の町中を転々と動いています。おそらく次向かうのは………」

「銀時のとこ……、ってかァ?」

高杉は、薄く笑いながら言う。
珠璃は「はい」と小さく頷き、話を続ける。

「坂田銀時のところへ行き、あの刀を持っていてくれ、と頼むと思います。
 ですが、今、坂田銀時の家を見てきたら真選組がいました。ですので、あの男の行動は慎重になるかと」

「なるほどなァ………」

この言葉を聞き、氷のような笑みを浮かべる。
珠璃は、その笑みに少し寒気を感じたが、すぐに立ち直し、後ろを向く。

「それじゃあ、報告は終わりましたので。失礼します」

「あぁ、ごくろうだったな。引き続き頼んだ」

「……分かりました」

そう言い、歩いて行く珠璃の後ろ姿を見て、高杉は静かに嗤った。


高須着と別れた珠璃は、船から降り、江戸の町中を歩いていた。
ざわざわとしている町中は、いつも通り平和だ。
だが、そのざわめきが次第にうるさくなり始めた珠璃は、裏道から行く事にした。

裏道に入ると、人気は一気に少なくなった。この静けさが、珠璃はたまらなく好きだった。
人と関わらないことは、楽だ。
珠璃はそう考えながら、銀時たちが話している場所へと向かった。




◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇





「………というわけですが、質問はありませんね?」

何故か司会者のように話し終わった凛は、皆に質問がないかを尋ねていた。
すると、新八は「はい」と手を挙げた。
他には、誰も手を挙げていない。

「はい、誰もいませんね。それじゃあ、話はここで………」

「オイィィィィィィィィィッ!!僕の意見は無視かあああああああああっ!!!?」

お約束の新八の突込みが入り、凛は少しめんどくさそうな顔をした。

「えぇ………?だって答えるのめんどくさいし」

「あんたが質問ないかって聞いてきたんでしょうがああああッ!!だったら聞くなよ!!」

「其処は空気を読んで聞かないと駄目でしょ。そして、その質問も空気を読んでなしにするってのが常識だよ?」

「意味わからないからその常識!だったら、空気読んで最後まで答えろよおおおおおッ!!」

凛は仕方ないなぁと呟きながら「質問は何?」と訊ねる。
すると新八は安心したようにホッと息を吐き、凛に尋ねた。

「えっと、凛さんは攘夷戦争に参加してたんですよね?」

「ええ」

「と言うことは、銀さんと同じ攘夷志士ですよね?」

「はい、そうですね」

「………………ここにいちゃダメなんじゃ無いですか?」

「………?それはどういう意味で…?」

そう言いかけた時、凛の隣で立ち上がる音が聞こえた。
どうやら土方と沖田が立ち上がったらしい。
何をするんだ?と凛が思った時には、彼らはもう行動に移っていた。

「お前は攘夷志士。ということは、俺達の逮捕対象に入っているんでさァ、これが」

そう言いながら、沖田はニヤリと人の悪い笑みを浮かべる。

「それに、お前は銃刀法違反。そういうことで、刀没収&逮捕って筋書きっていうわけでさァ」

悪魔みたいな笑みを浮かべスラスラと言葉を述べる沖田は、本当に悪魔のようだ。
うん、こんな人には近づいちゃいけない、と凛は本能的にそう思った。
そんなことを考えている内に、沖田が自分の刀を掴もうとしていた。

「ちょッ………!私の刀に触らないで!!」

バシッ———、と沖田の手を叩く。
すると、沖田が気に入らねぇと言いたげな顔でこちらを睨んでくる。

「……公務執行妨害で、テメェのことは逮捕できるが……。それでいいんですかい?」

そう言われた凛は、怒ったりせず、ただ冷たい目で沖田を見た。
沖田は、その目が気に入らなかったのか、少し顔を歪める。

「………何か文句でもあるって顔だな。何か言いたいことがあるんだったら、さっさと言ったほうがいいですぜィ?」

こう言われたものだから、凛は躊躇いもなくこう言い放った。




「お前、最低だな」




「なっ…………!!」

沖田は顔を真っ赤にし、腰に刺さっている刀の柄を掴む。
新八は「沖田さんん!?」と叫ぶが、沖田はそれを気に留める様子もない。
沖田が刀を引き抜こうとした瞬間………、



「沖田に土方〜〜!近藤が呼んでるよ〜!」



声がかかった。その声の主は——————



「………麻那歩まなほ


真選組の服を着た、まだ幼さが残っている「男」の隊員だった。



—————————


はい、お久しぶりです、皆さん。
更新サボっていました、ゴメンナサイm(_ _)m
ユウさん&月那のオリキャラ使わせていただきました・:*:・(*´∀`*)ウットリ・:*:・
キャラ崩壊していたら伝えてください☆
それではノシ