二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂—白夜叉と黒夜叉— ( No.5 )
日時: 2012/08/02 12:50
名前: ARISA ◆05Q6suVuis (ID: I.8LRP4y)

○2話

私達は人目の付かないとろこで船から下りた。

「江戸に着いたぁぁああああああああ!!!」

私は思わず叫んだ。
そしたらゴツンッと誰かに頭を叩かれた。

「いった〜〜〜い………」

「少しは静かにしてろ」

晋助だ。
晋助に頭を叩かれた。これは訴えものだ。

「万斉〜〜!晋助に頭叩かれたぁ!!」

私は、晋助に対抗できるであろう(私が思っているだけだが)河上万斉(かわかみ ばんさい)に訴えた。
すると、私が思った通り万斉は、

「晋助、凛が可哀想でござる。
 やめてあげたらいいんじゃあないのか?」

私をかばってくれた。ありがとう、万斉。貴女は天使だ(気持ち悪いかもしれない)。
そうすると晋助が、

「…………そうか、悪かったな」

素直に謝ってくれた。
私にはそれが以外で少しびっくりした。

(あれ?反論しないんだ………)

そう思ったが、私はあまり気にしなかった。

「凛」

「ん、なぁに?晋助」

晋助に呼ばれたから、私は返事をする。
すると、とても嬉しいことを言って来た。

「お前、江戸行ってみたいいってたよな。俺たちが行動してる間、遊んでていいぞ」

「本当!?」

江戸で遊んでていい。
私はにとってこれだけうれしいことはあまりない。
いつもつまらないっちゃあ、つまらない船の上でグデグデしていたから、遊べるというのが嬉しかった。
しかも、江戸で遊べるのが嬉しくてたまらない。

「いいんスか?晋助様」

「そうでござるよ。あまり派手な動きは……」

「大丈夫だよ!私、悪いことしないもんさ!!」

私が反論すると、二人は顔を見合わせて少し困った顔をする。
やっぱりダメなのかな、と思い始めていたら、

「あぁ、別にいいと思ったから俺は許可を出した。
 別に大丈夫だろう、こいつもバカじゃねぇからな」

バカは余計だが、別にいいという許可をもらった。

「やった!ありがとう、晋助。行ってくるね!」

「あんま暴れまわるんじゃあねぇぞ」

「はーいっ!!」

そう言って、私は走っていった。


銀時————。

早く逢いたいよ。




◇   ◇   ◇   ◇   ◇



「晋助様———、何であんなことを?」

「そうでござるよ、お主にしては珍しいでござる」

「いや、別になんでもねぇよ。ただ———」

晋助は、夜空を見上げながら、淋しげに答えた。




「あいつに、俺等の活動を見られたくねぇだけだ」




その声には少なからず、凛に対する敬意と愛情がこもっていた。