二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.108 )
日時: 2012/08/25 10:26
名前: 黎 (ID: gKP4noKB)

「…へえ。今までずっと俺たちをこんな機械で尾行してたってわけか・・・。」
 赤司は4人を正坐させ、片手でGPSをもてあそびながら恐ろしい笑みで話した。
「い、いやッスね…赤司っち…。別にプライベートをさぐろうというわけではないんスよ・・・。」
 黄瀬は冷や汗をたくさんかきながら赤司を見上げた。
「俺は巻き込まれたのだよ。」
「おい緑間あッ!ずりーぞ!」
 言い逃れをしようとする緑間に青峰は緑間をにらみつけた。
「萌香ちんどこ〜?」
 もはや関係ないことを言う紫原。
「・・・・・・。」
 ガシャンッ!と、赤司は無表情でGPSを落とした。
「おまえたちがいくら言い逃れをしようともオレ達を尾行したことには変わりはない。・・・歯ぁくいしばれ・…!」
 ジャキンっと2つ鋏を構えた。
「「「「に…二刀流!?」」」」
 彼らは戦慄した。
 もうだめだ、と思ったとき・・・。
「征十郎!遅いからもう会計終わらせてきたぞッ!」
 萌香は少しふくれっ面で赤司に駆け寄ってきた。
「萌香・・・。」
 赤司は0・00000000000000000742秒ではさみをしまった。
(鋏戻すのはやッ!)
 4人は心をそろえてこう思った。
 しかし…。そう思っていやれるのも今のうちだった。
「もももももももも萌香ッ!なんなのだよ!その破廉恥な服装はあッ!?」
「それは言わないでくれ…真太郎・・・。」
 萌香はうつむいた。
 緑間なメガネがパリンッと音を立てて崩れ去った。
「萌香ちんかわいい〜。」
 スクッと紫原は立ち上がった。
「これからお菓子やいかない?」
「敦。いい加減にしろ。」
 赤司の声が荒々しくなっていく。
「あッ!みんなあ〜!ここにいたのね!」
「珍しいですね。皆さんがこうやって集まるのは。」
 黒子と桃井が駆け寄ってくる。
 桃井は萌香にだきついた。
「や〜!萌香かわいい〜!!これ選んだの赤司君!?」
「ああそうだ。」
 赤司はまんざらでもない様子で答える。
「…皆さん。なんで正坐してるんですか?」
 黒子の指摘に青峰は、
「・・・なんでもねえよ。」
 としか答えられなかった。
 桃井は何か思いついたようにパンと手をたたくと、
「せっかくみんないるんだし、これから一緒に店とかまわろうよ!」
 と、うれしそうに言った。
「そうですね。いいとおもいますよ。」
「俺も。窮屈なことはもうやりたくねえし。」
 黒子と青峰は承諾した。
「萌香ちんといられるならいいよ〜。」
「…まあ、行ってやらんこともないのだよ。」
 紫原と緑間も承諾した。
「私もいいぞ。」
 萌香はじっと赤司の顔を見た。
「……仕方ないな。」
 赤司はため息をつきながら答えた。
「よおっしッ!決定ッ!」
 桃井は腕をあげた。
「まず私は着替えないと・・・。」
 萌香がトイレに行こうとしたとき・・・。
「「「「「「だ〜めッ!!」」」」」」
 みんなに拒絶されてしまった。
「じゃあいこ〜。」
 紫原の言葉にみんなは歩き出した。



 楽しい時間はもう少し続きそうだ。