二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.155 )
日時: 2012/09/01 18:19
名前: 黎 (ID: 6Bgu9cRk)

「…どーもおかしいッ!」
 帰り道、萌香を除くキセキのメンバーは桃井が放った言葉に賛同した。
「俺もおかしいと思ったッス!あの面倒見のいい萌香っちが俺の誘いを断るとは思えないッス!」
「・・その言い方妙にかちんときます。黄瀬君。」
 熱演する黄瀬に黒子が毒づいた。
「つーかよぉ…。萌香の奴どんだけめんどくさいことにかかわってるんだよ・・・。」
 青峰が言った言葉に桃井は、
「サイテー青峰君!萌香だって好きでこんなことしてるはずないでしょ!?」
 と、ぎろりと睨み付けた。
「だからお前はいつまでたってもアホ峰なのだよ。」
「ああ!?」
「デリカシーなさすぎ〜。」
 あの紫原にまでも言われてしまった。
「赤ちん、なんか知らないの〜?」
「…知らないな。」
「赤司君も知らないことって・・・。」
 桃井はハア—とため息をついた。
「あッ!」
 桃井は何かを思い出したかのように声を上げた。
「なんなのだよ。桃井。」
「思い出した!朝練の時。私がドリンク運んでるとき、萌香が知らない男の人と話してたのよ!そこから調子がおかしくなったんだわ!」
「…萌香の奴ソイツと付き合ってんじゃねえの?」
 青峰の言葉にまた桃井は憤慨した。
「ぜえったいち・が・うっ!だって相手は30後半のおじさんよ!?犯罪じゃないッ!」
「そこ、問題なのか?」
 青峰はあきれたように突っ込んだ。
「でも歳差婚はやってるらしいよ〜。」
「それかんけえねえから。」
 はあー、と青峰はため息をついた。
「…オレ、今日萌香っちの家に行ってくるッス!」
「私も!」
 黄瀬と桃井は同時に手を上げた。
「…なあ、桃井。」
「な、何!?赤司君!
 突然赤司に呼びかけられた桃井は驚いた。
「…今朝、萌香と話していた男ってどんな奴だ?」
「赤ちん…?」
 紫原は不思議そうに首をかしげた。
「んー。えーと…。遠くだったからよく見えなかったけど・・・。こんな真夏日なのに黒いスーツを着てて…。後、私の思い込みかもしれないけど、危なそうなフインキだったよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ!」
 その言葉に赤司は目を見開き、ダッと走って行った。
「赤司君ッ!?」
「おまえたちは萌香のところに行け!オレと紫原と青峰は赤司を追う!」
 と、緑間たちは赤司を追いかけて行った。
「…な〜んか、やばいんスかね?」
「当たり前です。行きますよ。Mr.チキン黄瀬君。」
「速くいこッ!テツ君、チきーちゃん!」
「合体させないでほしいッスッ!」
 そして、みんなはそれぞれの場所へと向かった。






—ーーーーー白銀兄弟サイドーーーーーーーーーーー
「…海馬。ガラクタの様子を見て来い。…もし何かするようなことがあったら力ずくでこっちに連れて来い。…もしあかりが刃向ったら・・。」
「わかってるよ兄さん。あ〜あ。なーんか罪悪感。2人とも何もしないといいけど。」
「…今まで無数の人間を葬ってきたお前がそんなことを言うとはな。」
「にーさんひっどーい。まるで僕が殺人鬼みたいじゃんかー。」
「…否定はしないんだな。」
「じゃあ、早く行ってくるよ。萌香ちゃんかわいそー。」
 








パンドラの箱が開かれるまで、あと少し。