二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.194 )
- 日時: 2012/09/06 18:27
- 名前: 黎 (ID: 6Bgu9cRk)
「もー!2人ともおっそーい!」
あかりは目的地の丘で腰にてを当てて怒っていた。
「ぜえ…。ぜえ…。も・・・歳だっての・・・。」
「パパ遅ーい!」
琉香はパッと海東の肩から飛び降りた。
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「…萌香は結構物静かで穏やかだけど、琉香は活発で元気な子だったわ。性格はまるで正反対。」
あかりは病室の窓を見る。
「バカな萌香か・・・見たくないな・・・。」
「俺も—。やさしい萌香ちんがいい〜。」
「ふふ。萌香はそれがいいわね。」
緑間は紫原のボヤキにあかりはクスクス上品に笑った。
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「案外早かったですね。あかりさん。海東さん。」
ザッザッとこっちに向かって歩いてくるのは赤司だった。
「せーじゅーろーッ!早くこっち来てよお!」
琉香は草原をバンバン叩く。
「征十郎君。おひるそろそろ食べるから手をあらってね。」
「琉香もだぞ。」
海東に注意を受けた琉香は素直にはーいと返事をした。
「琉香。川には気をつけろよ。」
「征十郎こそ!」
そんな軽口をたたきあう2人にあかりと海東は微笑ましそうに見ていた。
「いただきまーす!」
思い切り琉香はサンドウィッチにかぶりついた。
「こら琉香のどに詰まったらどうするんだ?」
と、言いながら琉香にジュースを差し出した。
あかりは笑いながら琉香の頬をつつくと、
「琉香ッたら…。まるで征十郎君がお兄さんみたいね。しっかりしてるもの。」
赤司の頭をあかりは優しくなでた。
「でもあたしのほうが誕生日早いんだよ!?」
琉香はぷうとほおを膨らませた。
「ああ。そうだ。おーい。琉香。」
海東は手をポンと叩くと、目を留香にむけた。
「なあに?パパ。」
「もう少しでお前の誕生日だろう?プレゼント、何がいい?」
「あっ。そうね。この際だから決めちゃいましょ。」
「よかったな琉香。」
3人は口ぐちに言った。
「うー・・・ん・・。」
琉香は食べる手を止め、人差し指を顎に当てた。
「なんでもいいのよ?」
あかりはひょこっと琉香に顔を近づけた。
思いついたのか琉香はぱあっと満面の笑みを浮かべると、
「じゃあ…。妹!私、妹がほしいッ!」
「はははッ!これは意外な答えだなあ!なんでだ?琉香。」
海東は笑いながら琉香に問う。
「だって…。征十郎ともずっと一緒ってわけじゃないし…。妹がいたらママとパパが仕事でいなくてもさびしくないもん!」
琉香の言葉に海東、あかり、赤司は数秒ポカン、としていた。
「…まあ琉香らしいけどな。」
フッと赤司が笑った。
「そうね。」
「琉香のような妹がいたら騒がしくなるな!」
海東の言葉にみんなは大笑いした。