二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 黒子のバスケ ー白銀の女神ー ( No.238 )
日時: 2012/09/13 17:59
名前: 黎 (ID: 6Bgu9cRk)

——…パパとママいないよね?———
——どうしたんだ?琉香。——
——せいじゅうろうだけには私の妹の名前を教えてあげる!水姉風にいえばおしえてやる!——
—ー…いい。——
——教えるってばあッ!ちゃんとあたしの話聞いてよッ!——
——わかったわかった。——
——あのね、私の妹の名前は…、萌香にするの!ちゃんと辞書で調べたんだよ!可愛いでしょ!?———
——何で萌香なんだ?———
——私、コーヒー嫌いなの。——
—は?—
——モカって種類は私みたいに苦いものが嫌いな人でもちゃんとに飲めるおいしいものなの!!だから、モカみたいにみんなから好かれるようにって!—ーー
—…単純すぎるな。——
—ーひどいッ!徹夜で頑張ったのにッ!———
—ーー…まあ悪い名前ではないな。いいんじゃないか?



萌香…………………。———







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「る・・・か・…?」
 萌香はうす暗い一室のベッドからゆっくりと体を起こす。
「やっと起きたか器。」
「…父さん・・・ッ!」
「おまえに父さんと呼ばれる覚えはない。」
 萌香の視線の先には海東がいた。
 海東はパソコンの椅子に腰かけていた。
「…私、やっぱり・・・。」
「そうだ。お前は琉香のクローンであり失敗作だ。…だが安心しろ。お前のこんな苦しい人生もこれで終わる。…今からお前は琉香になるのだから・・・。」
 海東は白衣のポケットからスイッチを取り出し、押すと・・・。
 ガチャンッ!
 萌香の腕、足、すべての体の四肢に鎖のような拘束が施されてしまった。
「・・・ナ・・二をっ!」
「おまえには少しの間眠ってもらう。起きた時にはお前はもうこの世界にはいないだろうよ。」
 ぷしゅッ!ッと萌香の首筋に注射のようなものが刺される。
「うっ・・・・。」
 萌香の意識はだんだん消えてった。
 だが。
(父さん・・・。



泣いてるの……・・…………?)
 気のせいだったのかもしれない。










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「おい、おっぱ…じゃなくて水晶。いつまでこうやってひそひそしなきゃなんねーんだよ!」
「やかましいわッ!馬鹿者!見張りがいるだろうが!見つかったらどうするのだッ!」
「お2人とも見つかってしまいます。」
「こ、こっち来るよ!?」
「とりあえず落ち着けお前ら・・・。」
 はあ、と赤司はため息をついた。
 今、水晶、青峰、黒子、桃井、赤司で東京都町はずれの海馬、海東の拠点でもある廃工場に来ていた。
 今、はい工場の入り口近くまで来ているのだが、見張りがいてなかなか入れない。
 こうなったのはたった30分前。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・金髪ピアスと占いオタと最大トトロはかあさんを守っててくれ。…もしかしたら海馬が奇襲に来るかもしれん。」
「えっ!?でも俺は・・・!」
「黄瀬。とりあえず水晶のいうことをきいたほうがいい。」
 水晶は緑間の方向をみてうなづいた。
「…みんなちゃんと帰ってきてね〜・・・。」
 紫原の言葉にみんな頷いた。
「…みんな。萌香と…海東や海馬のこと、怒らないであげて。」
 あかりの言葉に水晶は、
「…それはとりあえず、萌香が帰ってからだ。」
 パタン、と水晶は病室を出た。
「「「「「いってくる。」」」」」
「・・・いってらっしゃい。」






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ここは慎重に…っておいッ!」
 水晶はは青峰を諭そうとしたら、青峰がいなかった。やっと見つけた…。と思ったら・・・。
「なあ。ここ通せよ。中に用事あっから。」
 と、見張りに話しかけていた。
「こんの・・・馬鹿もんがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
 水晶が青峰にジュースの空き缶を投げつけた瞬間。

ブーッ!ブーッ!ブーッ!
 と、警報が鳴った。
「やばいですね。」
「いたぞー!侵入者だあッ!」
「とりあえず…!」
 桃井の言葉にみんなはうなづく。


「「「「「逃げろおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」」」」」
 どうなる!?みんな!?